VRってどんなもの!?基礎知識と活用事例6選

VR業界では、2016年がVR元年と呼ばれており、その後VR専用のアミューズメントパークが作られたり、VRゲームが発売されたりと最新情報が次々発表されています。VRを体験すると、視界全体に広がる新しい世界にワクワクすること間違いありません。
これまでVRの映像データは膨大なため、活用場面が限られていましたが、次世代高速通信「5G」の登場によって、VR技術は一気に進化するとされています。
本記事では最新VRの活用方法を解説!近い将来、ゲームだけでなく、旅行やスポーツなど様々な分野で活用される見込みのVRについて学んでみましょう。
Contents
VRとは
VRとはVirtual Reality(バーチャルリアリティー)の頭文字を取った単語で、仮想現実と呼ばれています。
VRを体験するためには、HMDと呼ばれるスキーのゴーグルのような装着型ディスプレイが必要。ゴーグルの内側には、小型の液晶などが取り付けられているので、左右それぞれの目に、映像を映し出すことができます
頭を左右に振れば、視界のVR画面も連動して動くので、今までの映像では味わえなかった没入感を味わえるでしょう。
プレステVRでさらに注目された
日本ではプレーステーションから発表された「プレステVR」が、発売当初から売り切れが続くなど大注目。最近では身体の動きを検知するデバイスを使うことで、手足の動きを再現できるなど、さらに進化が続いています。
VRの利用に必要なモノ
まず、VRを見るためのゴーグル(HMD)は最低限必要です。2,000円程度のスマートフォンと連動する格安な端末もありますし、3~5万円ほどのより本格的なPC・パソコン連動型の端末もありますから、どんなコンテンツを楽しみたいかに合わせて、VRゴーグルを購入しましょう。
また、VRゲームを楽しむならゲーム機とゲームソフトが必要になってきます。プレーステーション4ではVR対応のソフトが充実していますから、ここから楽しみたいソフトを購入するといいかもしれません。
VRの活用事例
進化が目覚しいVR業界は、ゲームだけでなくスポーツや医療など、幅広い分野での活用が見込まれています。ゲームはやらないしと考えている方も、自分の関心のある分野でVRが活用されるとなれば気になってきますよね。
こちらでは、VRを活用が進んでいる場面を紹介し、VRを使うことでどんなメリットがあるかを解説していきます。
ゲーム
VRの活用が積極的に進められたのがゲーム分野です。VR発売当初は、ゴーグルを付けて身体の動きに合わせて映像が動くゲームが中心でしたが、スティック状のコントローラーで腕の動きを感知したり、全身の動きを読み込むモーションキャプチャーを使うことで、ダンスを踊れたりと無限の楽しさが広がってきています。
2020年冬に発売されると噂のプレーステーション最新端末「PS5」では、VRゲームに対応して、グローブ型のコントローラーが販売になるのではと話題になっています。これまでボタン操作が当たり前だったゲームで、実際に剣を振れたり、バーチャル世界で友人と旅に出らる未来は近いのかもしれません。
認知症予防
心理学では回想法という心理療法があります。話をしたり、写真や本を使って過去の思い出を回想することで、気持ちが安定したり過去の自分を思い出して自信を持つことにつながるのです。VRを使えば、目の前に1950年代のカフェや、小さい頃過ごした故郷を再現することが出来るので、より回想法の効果が大きくなるでしょう。
認知症は身近な人の記憶を失ってしまう病であるため、患者も家族もストレスを抱えがちです。VRを使った回想法を使うことで、患者や家族の心を救うことができるかもしれません。
VR旅行
VRを使えば、瞬間移動したかのように一瞬で世界中を旅行することが出来るでしょう。2020年は新型コロナウイルスによる影響で、旅行に行けなかったという方も、VRの世界では好きな国にいつでも行けますし、パラセーリングやダイビングの映像を使えば、まるで自分が体験しているかのように空や海を自由に動くことが可能です。
実際に東京・池袋ではバーチャル空港「FIRST AIRLINES」がオープン。こちらではVRを使って飛行機に搭乗したり、ニューヨークやフランスを歩くバーチャル旅行を体験できます。さらにファーストクラスのコース料理も楽しめるということで、耳や目さらに舌も旅行にいった気分になれると好評を集めています。
スポーツ
スポーツ分野とVRの相性は良く、スポーツ観戦や、スポーツ選手のトレーニングに活用できるとされています。
スポーツ観戦では、これまで観客席でしか見ることが出来なかった試合を、ベンチの選手目線から見ることが出来たり、選手とハイタッチしているような体験が出来たりと、これまで以上に白熱したスポーツ観戦が楽しめるでしょう。
またスポーツ選手のトレーニングでは、すでにVRを使ったトレーニングが導入されています。プロ野球球団の楽天は、NTTデータと共同で、投手の投球フォームや球速をVR上で完全再現。試合さながらのピッチングがVRで体験できるため、選手のバッティング強化に役立つでしょう。
エンターテイメント
VRを使うことで、これまで表現できなかったパフォーマンスも表現出来るようになるでしょう。例えばアーティストのライブでは、曲に合わせて空から星が降ってきたり、演劇の舞台では、どの席にいても、まるで主人公が目の前で、自分に語り掛けてくるかのような没入感を得られるでしょう。
ビジネス
ヘッドセットの高機能化と共に格安ゴーグルが販売されていることから、あらゆるビジネスの場でもVRの活用が見込まれています。例えば不動産業では、VRで内見が出来るサービスが始まっており、実際に部屋に訪れなくても、間取りを確認出来たり、傷や汚れをチェックできるとユーザーにとっても、不動産側にとってもメリットがあるようです。
VRを使えば、まるで現実のようなシュミレーションが行えますから、研修医が手術の経験を積めたりと練習が可能です。VRを使えば、手術時のミスを減らすだけでなく、研修医の自信にもつながるでしょう。
まとめ
VRは高価で手に入らない物とされていましたが、端末技術の進化に合わせ、一般家庭にも普及が広まってきています。VRを使うことで、旅行が出来たり、スポーツを楽しむことが出来れば、私たちの生活はより豊かになっていくでしょう。
今後、次世代高速通信5Gの普及が進めば、より映像はクリアに、さらに現実世界に近いクオリティとなると期待されているため、VRと5Gの活用にますます目が離せません。