スキマ時間を有効に。5G到来でTikTokの需要はさらに上がるかも?

現在は新型コロナウイルスの影響で、自宅からでられずに1日中スマホを触っているという方も少なくないのではないでしょうか。そんな中で最も利用する頻度が高いのがSNSです。

youtube、Instagram、Twitter、Facebookなどと並んで、近年利用者が増えてきているTikTokは、数秒の動画を投稿するアプリですが、このような動画SNSは5G時代にはますます需要が高まってくるといわれています。

それはいったいなぜなのでしょうか。

TikTokとは

そもそもTikTokとは、簡単に言うと、15秒から1分ほどの動画を、作成・投稿・視聴できるSNSになります。日本でのTikTok人気は中高生を中心に加熱し、株式会社AMFが発表した『JC・JK流行語大賞2018』のアプリ部門では1位を獲得するなど、注目を集めるアプリとなりました。

その後も人気は止まらず、2020年4月の時点でグローバルユーザーは8億人に達しています。

TikTokが急成長した理由

数年前まではTwitterやInstagramなどと違って、名前も知らなかったという方も少なくなかったはずです。にも拘わらず近年急激に名を挙げてきました。Google Trendのデータによると、アメリカでMusical.lyが人気のピークを迎えていた頃でさえ、その人気はTikTokのわずか半分の規模に過ぎなかったことがうかがえます。

TikTokはソーシャルモビリティを向上させるアルゴリズムという、より優れた資源を活用し、常に人気ユーザーが最新トレンドとして表示されるための特化したアウトリーチ活動にも取り組んできました。

現在のTwitterやInstagram同様、Musical.lyを通じて新規ユーザーが本物の人気を獲得することはほぼ不可能でしたが、TikTokを使えば『ほんとうに簡単に有名になれる』とされ、実際に1投稿しかしていない新規のユーザーが何万回も動画を再生されていることも日常です。

このように、誰もが有名になりたいと思っている欲求を満たすことができるSNSアプリとして急成長してきたのです。

人気の音楽に合わせて踊ることも

実際にTikTokを利用したことがある方であればわかるかもしれませんが、TikTokはAWAという音楽アプリと提携しており、現在人気の音楽にのせて歌ったり踊ったりした15秒から1分ほどの短い動画を投稿することができます。人気の音楽を採用することで、ユーザーの耳と目に留まることは言うまでもありません。

実際にTikTokの調査では、『TikTokで聴いた音楽を思わず口ずさむ』と答えたユーザーが44%を越え、また、『TikTokのことが友人間で話題になる』と答えるユーザーも28%に及んだといいます。

5Gが普及すると更に動画の需要は拡大

このように、人々のSNSの利用は必ずしも動画のほうへ向いていっています。YouTubeほど長い動画を編集することはできないけども、短尺の動画を簡単に投稿や編集ができるTikTokは、もしかするとYouTubeより投稿者数は増えていくかもしれません。それだけ、『動画』を、『気軽に』というのがキーワードとなっているわけです。

実際に、TikTokの調査では、TikTokユーザーの40%以上が『TikTokを使い初めてから文字や画像より動画を見ることが増えた』と回答しています。

更に今後、動画の需要をもっと加速させるのが最近大手携帯キャリアでもサービスの始まった5Gです。高速大容量の通信が可能になる5G通信では、動画を更に高解像度で視聴、投稿することができるようになったり、ますます気軽に利用することができるようになったりします。

また、携帯キャリア各社もTikTokなどの動画SNSを含んだ複数のSNSを5G通信でも使い放題のサービスを展開するなど、さらに需要が高まってくることが予想されます。そのうえ、5Gは高速通信が可能になりますが、Twitterなどの文字に特化したSNSではなかなかその実感が得られないかもしれない分、動画では約10倍以上の通信速度で快適に視聴ができるようになるとアナウンスされておりますので、動画SNSについてはさらなる需要拡大が期待できることでしょう。

5Gは隙間時間を有効的にする

そもそも、SNSの利用が広まったのはなぜであると思いますか?Twitterは、『人は自分の近況を嘆きたいんだ』という発想から生まれました。要するに、隙間時間や暇な時間を有意義に過ごすためのツールとして使われてきたのであると思われるのです。

尤も、HasnMediaによると、SNSのゴールデンタイムは、『朝の7時〜9時、お昼の12時と夜の19時〜23時』と、言及しています。朝は通勤、通学時間、お昼はランチタイム、夜は寝る前と、人々が暇になるであろう時間、いわゆる隙間時間によくSNSが利用されているということです。

TikTokの調査でも、平均視聴42分ほどで、ユーザーは飽きずにずっと観続けられる、スキマ時間お昼休みなどいるだけでなく、より幅広生活シーンで視聴していると回答しています。『家にいる時』にTikTokを視聴しているユーザーは54.8%と半数以上で、スキマ時間にも27.8%が観ているということです。

このように、隙間時間に動画を気兼ねなく見ることができるというということにたいして、ますます需要が高まってくる中、今後は高速大容量の通信が可能な5Gが活躍するというわけです。

隙間時間に少し使いたいだけなのに、4Gの場合では読み込みに時間がかかるといったことも少なくないでしょう。一方、5G通信は、4Gの通信速度の約10倍、リアルタイムとの遅延もほぼ0になりますので、今後は新たな利用方法なども出てくるかもしれませんね。

まとめ

今回は、5G通信で動画SNSがどのように便利になっていくのかというところをTikTokを例に挙げてご紹介しました。

5Gは、高速で大容量の通信、また、リアルタイムとの遅延がほぼ0になることで、遠隔地の人とのやり取りも今まで以上に簡単になることが予想されます。動画SNSのサービス内容も、5Gを大いに生かしたサービスへと変化していくことでしょう。それはもちろんTikTokだけではありません。InstagramやTwitter、YouTubeなども時代の流れやユーザーのニーズに合わせたサービス展開をしていくと思われます。

5Gが今よりさらに普及した際には、家にいながらも、もっとリアルに近い状態で色々な人と簡単につながることのできる世の中に変化しているかもしれませんね。