格安Simから5Gに乗り換えるメリット・デメリット【乗り換えのタイミングは?】

格安Simを利用しているとどうしても通信速度の遅さを痛感するという人も多いのではないでしょうか。そして、中には格安Simから再びキャリアサービスへと戻った方も少なくないのではないでしょうか。今回は、まもなく5Gのサービスが始まることを想定して格安Sim
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格安Simの市場自体が停滞している現状と原因
大手キャリアがSimフリーの端末を発売しはじめたことや圧倒的料金プランで広がりを見せた格安Simですが、2019年の現在はある程度市場は落ち着きを見せてきております。理由としては、大手キャリアの囲い込み施策や政府からの料金に対しての指導があったため状況を見定めるユーザーが多かったためと考えられています。
事実、ドコモの新料金プランなどではライトギガプランなどで月額1980円~利用することができます。
今の大手キャリアの格安プランは、1000円程度でサービスを提供している格安Simの料金プランと大差ない金額と言えます。
さほど金額が変わらないのであれば、あと重要視するポイントとしては、通信速度の安定や通話といった本来の電話機能ではないでしょうか。そのような理由から格安Simの市場の伸びは鈍化しており、これからの大手キャリアの動向を伺っているような印象さえ受けます。
そもそもMVMO、格安Sim利用者は5Gに乗り換えたいのか
格安Simの市場が安定してきている一方で、現在格安Simを利用している人は5Gを利用するために大手キャリアとの契約を検討しているのでしょうか。
こちらの表は、キャリア利用者と格安Sim利用者の5Gに対する意見をまとめたものになります。左の表から見て取れることは57%つまり半数以上の格安Sim利用者が5Gは重要と答えており、一方で3大キャリア利用者はそれよりも1ポイント少ない56%の人が重要としています。
さらに支払う料金もある程度上がっても良いというのが5G利用者の回答のようです。
料金に関しては、ある程度下がっている料金だからこその意識であるように感じますが、それでも単純にみると格安Simを利用している市場の約60%がき5Gを利用したい、つまり大手キャリアと契約を検討しているということが連想されます。
ちなみに現在のMVNOの市場として、約1312万回線がありますがこの60%つまり、787万回線は5Gの見込み市場であると予測できます。
このような考えの背景には、通信速度の不安定さを体感しているからこそ、安定したスピードが期待できる5Gに乗り換えていると考えている人が多いのではないかと考えられます。
格安Simから5Gに乗り換える最大のデメリット
なんといっても通信費が上がってしまうという点ではないでしょうか。現状で家計サービス「Zaim」のデータをみるとMVNO、格安Simにて利用しているユーザーの平均的な月額料金は約3800円以下で、大手キャリア利用者は平均12,300円と約3倍の利用料金がかかっている状況です。
さらにここに5Gの利用プランが海外のように約1,000円ほどのプラスだった場合でも、格安Simから5Gに変更した場合だと利用料金はいきなり13,000円になってしまう想定になります。
つまりほとんどの格安Simユーザーは、料金の壁で結局プランを変更しない可能性が高いのではないでしょうか。
しかし、この最大のデメリットをキャリアはどのような形、プランで対応してくれるのかが楽しみでもあります。
圧倒的なスピードによるネット環境の構築が可能であるメリット
前回の記事でも紹介しておりますが、5Gの早い時の速度で400~500Mbpsのスピードが出ています。一方で、現在の格安Simの速度は多くのサイトで検証されていますが、最大値だとしてもサイトで表記されている速度で30Mbpsほどしか出ないということです。
実際にはもっと遅いのが現状ではないでしょうか。
比較的データ量が少ないSNSの表示だったとしても、多くの人が利用する時間であれば格安Simのスピードは落ちてくるはずです。
通信速度があがるメリットとしては、一番はストレスフリーでネット環境を利用できる点ですが、それ以上に5Gが浸透してくることで利用できるサービスはより広がりを見せてくるはずです。
5Gサービスがはじまってからだと格安Simだと満足できない理由
5Gサービスがはじまりある程度の年月が経ったときに、格安Simでは満足できないネット環境が構築されていることが予想されます。
こちらの表は、総務省からの報道発表の際つかわれてたい移動通信端末の契約数の推移と月間トラヒックの推移になっています。特に左側のグラフからみてとれるように月間で利用されている通信量が平成29年の時点で月間2314Gbpsという数値に跳ね上がっています。
そして大量通信が可能となる5Gが広がることでこの月間トラヒックの数は上昇し、さらには5Gに合わせた情報サービスの提供が各企業からリリースされてきます。
その時に格安Simの通信速度では、確実に賄うことができない状況にいずれ陥る可能性は簡単に予測できてしまいます。
今の格安Simそのもののサービスがなくなることは当分ないといえますが、それでもこれからさらに加速する情報化社会において格安Simであることで情報が制限されてしまうのは周りから取り残されてしまいます。
格安Simからの5Gキャリアへの乗り換えのベストなタイミングとは
一番きになるところでもありますが、現在大手キャリアではない格安Sim利用者の方は5Gが普及されてから1年以上は乗り換えを待ったほうが良いと想定します。
理由は、まず地方への展開が1年大抵の場合かかるという理由です。
そしてもう一つは、1年くらいが過ぎるとブーム的な乗り換えが落ち着きだし本格的にキャリアが格安Simユーザーへの獲得に乗り出すためのプランを打ち出してくることが想定されるからです。(※もちろんあくまでも予測です。)
安いプランが出なかったとしてもある程度、乗り換えやすいプランが出はじめる可能性は高いはずです。
まとめ
格安Simを利用しているからこそ、通信速度の重要性がわかるユーザーの5Gへの期待値はかなり高いものがあるのではないでしょうか。そして、その期待値にこたえるレベルでの価格帯でサービスが展開されれば、間違いなく格安Simから5Gへ乗り換えたほうが今後のメリットがあるはずです。今後の5Gに対するキャリアの動向が気になるところですので、引き続き5Gチョイスではキャリア情報を追いかけてまいります。