今年、2020年の東京オリンピックに向けた5G対策!

いよいよ今夏は東京オリンピックが開催されると、日本中が沸いています。それに伴って、ネット環境や言語問題など様々な対策がなされているところです。5Gも2020年の利用開始を目途に計画されきました。今回は東京オリンピックにおいての5Gを利用した楽しみ方、セキュリティ対策方法についてご紹介していきます。

5Gサービス開始は東京オリンピックにどのような影響があるのか?

日本の5Gサービスは東京オリンピックにあわせて整備されているといっても過言ではありません。中には5Gのスタート時期が今年の3月から遅れたとしても東京オリンピックが開催される7月にはサービス開始されるだろうといわれています。

5Gサービスは、2020年東京オリンピックにどのような影響・インパクトを与えてくれるのでしょうか。

5Gが東京オリンピックにもたらすメリットとは

5Gのユースケースは『低遅延』『同時多接続』『大容量通信』の3点に分類されます。これらはまさにオリンピックに最適なサービスといえ、多方面からの楽しみ方が期待されています。その楽しみ方と、5Gを活用した便利情報を下記にご紹介いたします。

  • エンターテイメント性! リアルタイム配信の臨場感
  • 会場案内などの多言語化対応もスムーズに
  • 混雑緩和のための移動経路のナビゲート

などが主に上げられます。

5Gでもりあがる東京オリンピック!4Kのリアルタイム配信

東京オリンピック開催にあたって、昨春からチケットの抽選が始まり、サイト内では応募が殺到しました。日本での夏季オリンピックは1964年以来56年ぶりで、72年の札幌、98年の長野の冬季オリンピックを含めると4回目の開催ですが、誰もが、『その様子を目に焼き付けたい!』と思っているのではないでしょうか。

しかし、チケットの競争率も高く、実際に観に行けないという方も多いはず。そんな時に5Gを通じて、迫力あるスポーツ観戦を楽しむことが可能になります。

5Gの『低遅延』はリアルタイムとの誤差をなくし、よりリアルを味わえるとともに、360度パブリックビューイングで、多角的な視点からの視聴もできるように。また、選手の心拍や脳波を視聴者にフィードバックし、究極の一体感・臨場感を体験することが可能になります。

さらにデータの大容量通信が5Gで可能になることから、4Kや8Kなどの超高解像度映像もスムーズに通信回線を通じてディバイスに配信することが可能になってきます。

5G通信を利用した会場内における翻訳もスムーズに

東京オリンピックの観戦に多くの外国人が日本に訪れるかと思います。その際に日本が今力をいれているのがさまざまな場所での多言語化です。そして東京オリンピックの会場もどうように案内版の多言語化がすすめられています。

さらにボランティアでの通訳なども広く募集している中、5Gもスムーズな会場案内などができる翻訳ツールなどの動きをスムーズにしてくれる効果が期待できます。スマートフォンをかざすだけで瞬時に自動翻訳される時代になってきています。

混雑が予想される移動手段の確保も5Gがナビゲート

イベント会場で通信回線が利用できなくなったという経験はないでしょうか。実際にイベント会場で同じキャリアの通信回線を利用している人間が増えてしまうと局所的にトラフィックの渋滞が発生してしまいます。それが結果として電話がつながらなくなった、ネットのつながりが悪くなる原因です。

これらのトラフィックの渋滞を緩和してくれるのが5Gの大容量通信です。

この大容量通信により大混雑が予想される都内の交通集団などを検索するアプリの通信速度もスムーズに行い観戦に訪れた人たちのナビゲートをしてくれることは間違いありません。

5Gが東京オリンピックにもたらすデメリットとは

メリットの一方で気にしておきたいのが5Gが東京オリンピックに及ぼすデメリットです。考えられる5Gを利用することによるデメリットあるいはリスクについて触れていきます。

セキュリティリスクを高めるためのコストが高

5Gにより多同時接続が可能になり多くのモノとネットがつながるオリンピック会場ですが、一方でネットに接続されるモノがふえることによりサイバー攻撃をうける入口が増えることになり結果リスクが高まることが予想されます。

オリンピックは世界各国から多くの人があつまり、主要人物も多く集まるなかサイバーテロなどのネットを介した攻撃がある可能性も考えられます。

そのためまだサービスとして不安定でもある5Gを守るためのセキュリティ対策も莫大な費用がかかり、一部では2000億~3000億円ともいわれています。

サービスとして未熟であるための不具合

5Gサービスを本格的に開始していない日本において、オリンピックの際に5Gサービスを展開するときにセキュリティ同様に懸念されていることとして、サービスの安定供給です。ようはネット回線が想定どおり途切れずに利用することが可能かどうかという点です。

ドコモのプレサービスでは一部で通信ができないという不具合がおこりました。そのような不具合が東京オリンピックでもおこらないとも限りません。

東京オリンピックで加速する5G×IoT

東京オリンピックにおけるメリット・デメリットについてご紹介しましたが、今回の東京オリンピックにおいて期待されることとして5Gサービスとからめた多くのIoT技術がお披露目されてくるということです。

5G通信回線を利用したドローンが撮影などで飛行する機会をめにするのではないでしょうか。2018年の平昌オリンピックではインテルのドローンをつかった光のショーが会場を盛り上げました。今回東京オリンピックの開会式でもドローンをつかった演出はあるのでしょうか。また開会式だけでなく競技においてもドローンをつかった様々ないちからの撮影映像などをもしかしたら見ることができるかもしれません。

さらにセキュリティ対策として5G回線を利用したワイヤレスな防犯カメラも会場では多く設置されることが予想されます。ここでの利用実績をもとにネットを利用したIoT防犯カメラの技術も向上もしくは世間に認知されていくことが予想されます。

まとめ

東京オリンピックはまさに5Gのお披露目ともなりそうです。最新技術を駆使した撮影はきっと容量も大きく、ダウンロードにも時間がかかりそう!と思ってしまいますが、それも5Gなら一瞬というのですから期待は高まるばかりです東京オリンピック開催まであと少し。5Gもオリンピックも、そして肝心の対策も準備はできていますか。