日産は5G回線を利用した自動運転技術を活かした【確実にカップインするゴルフボール】を開発

技術の日産でしられる日産自動車株式会社ですが、先日8/22に世界初の「ゴルフボール」を開発したことを発表しました。グリーンオンしてもそこからカップまでの距離が長いと2打以上は覚悟しなくてはなりませんが、この日産が開発したゴルフボールを使えば簡単にパー以上を狙えることは間違いありません。
この4歳の天才少年ゴルファーなんと、この難しいコースをしっかりと読み取り1打でカップインさせました。その秘密は…
新型「スカイライン」に搭載された世界初の先進運転システム「プロパイロット2.0」の技術から、開発された最先端の運転支援システムをグリーン上で再現したゴルフボールなのです。
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先進運転支援システム「プロパイロット2.0」とは
2019年の9月に新型「スカイライン」が発売されることとなりました。
技術に挑み続ける車のアイコンが日産にとって「スカイライン」は技術に対するアイコンの一つだからこそ、「走り」で魅せてきたスカイラインでもありますが、日本だけでなく世界でもトップクラスの車として人気を誇っています。
そしてその技術の結晶でもある新型「スカイライン」に搭載されたシステムが「プロパイロット2.0」という最先端の運転アシスト機能なのです。世界ではじめてハンズオフ運転を実現させた機能でもあります。
ハンズオフとは文字通り、ハンドルから手を放しすことですが、この映像のようにハンドルから手を放して運転をしてくれます。
このシステムは、ナビゲーションシステムと連携したルートを3D高精度地図データやカメラ。レーダーによる周囲の情報をもとに、追い越しや分岐などを含めてシステムが目的地までのルート上にある高速道路の出口まで走行を支援してくれる世界初の技術です。
誰でも簡単にカップインできるProPILOT GOLF BALLの目的
日産は新型のスカイラインに搭載されているこの「プロパイロット2.0」を車に興味がない方にも知ってもらおうと開発されたのがきっかけだそうです。
映像にあるように子どもが軽く打ったボールでも、ナビゲーションシステムから最適なルートを通過し、かつ目的地のカップまでのドライブをサポートしてくれるすごいシステムだということが見ただけで理解することができます。
8月29日(木)より4日間このゴルフボールの体験が下記場所にて体験できるようです。
- 日時:8月29日(木)~9月1日(日)10:00~20:00
- 場所:日産グローバル本社ギャラリー
- 最寄り駅:横浜駅
自動運転化にむけての課題とは
今回の新型スカイラインやゴルフボールの開発情報をみるなかで、今後期待される5Gをつかった自動運転への課題というものが見え隠れしていたように思います。
まず今回の「プロパイロットの仕様における注意点」として書かれていた内容として
- 高速道路のみでの利用が可能
- ナビゲーション電波の届く範囲のみ
- 速報にいる車両に反応しない
- 縁石やラバーポールに反応しない
- 料金所・SA/PAは機能が制限
- ワイパーが低速以上で動いている場合機能が制限
- 急カーブ・斜線幅の狭い道路での機能制限
- 頻繁な分岐合流地点での機能制限
という状況です。この注意点から見えてくる自動運転への課題というのが
- 障害物に弱い5Gの電波をトンネル内や建物が多い一般道路へどのように電波を発信していくのかということ
- 他車両や障害物に対しての対応処理を走行中にできるのか
- 山道が多い日本の道での利用が可能かどうか
電波障害物に対する対応ためのLTE基地局は山間部や過疎化地域にも新設されるのかどうか
という点です。5Gの弱点として知られているのが障害物に対して弱いという点です。
LTE電波を併用することで、この障害物に対しての通信が弱い部分を解決していくということですが、実際に今LTEが利用できる範囲であったり過疎化が進んでいる地域ではあまり電波がとどかないのが現状です。
事実基地局が少ないために、今後予算をかけて山間部や過疎化地域への基地局増設などが行われるのかが気になります。
対象外物に関するセンサー設置作業は行う必要があるのか
導入が期待されている日本の山間部や過疎化地域というのは、基本カーブが多く狭い道が多くあります。
もともとスカイラインの「プロプラット2.0」は一般道向けには開発されてはいませんが、日本の一般道のほとんどはこの「プロプラット2.0」の制限がかかってしまう道路ばかりであるという事実です。
自動運転技術の一歩手前の技術として注目を集めているシステムだからこそ、この問題は自動運転システムにおける課題としてあげられているはずです。
まとめ
5Gのサービスがはじまろうとしている中で同時に注目されている自動運技術ですが、日産が今回発売する新型「スカイライン」についてはまだまだ自動運転技術としては遠い印象です。
しかし、確実にこの「確実にカップインするゴルフボール」のように5gの回線を使って、正しいルートと安全性を担保した自動運転技術は開発されることは間違いありません。その技術のわだちのようなものを作っているのが今回のスカイラインであり、ゴルフボールなのではないでしょうか。