iPhone12Pro・Maxの「LiDARスキャナ」とは?カメラはどう変わる?

待望のiphone12シリーズが発売され、どの端末にしようか検討されている方も多いのではないでしょうか。

iPhone12シリーズを大別すると、エントリーモデルとプロモデルに分けられますが、特徴的なのは「背面カメラ」です。特にプロシリーズの背面に装備されたレンズには3眼レンズに加え「LiDARスキャナ」が搭載されたことが注目されています。

実は「LiDARスキャナ」は、スマホで写真や動画を撮る方にとって重要な機能なのですが、iphoneとして初の機能なのです。そこで本記事では、LiDARスキャナとは何のための機能なのか、LiDARスキャナで何が変わるのかを解説していきます。

iPhone12シリーズの違いは何?選び方ガイド付き

5G対応のiphone12シリーズが遂に発売

2020年3月末に5G対応スマホの提供が、日本でも開始されました。しかし対応端末がどれもAndroid端末だったため、iPhoneが出たら乗り換えたいというユーザーが多かったのではないでしょうか。そして2020年10月14日、待望の5G対応iPhone「iPhone12シリーズ」が発表されました。発表されたiPhoneは「iPhone12mini」「iPhone12」「iPhone12Pro」「iPhone12ProMax」の4端末となっています。

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エントリーモデルとプロモデルの違いは「LiDARスキャナ」

エントリーモデルの「iphone12mini」「iphone12」とプロモデル「iphone12Pro」「iphone12ProMax」の違いは背面カメラにあります。

(引用:Apple

 

iphone12プロモデルの背面カメラを見てみると、小さな黒丸がついていることに気づきます。この丸は一見レンズの様に見えますが、レンズではなくセンサーです。このセンサーこそが「LiDAR」と呼ばれており、iphoneに初めて搭載されました。

LiDARの役割は「赤外線を使って奥行きを測定する」ことです。この機能はどんな場面で役立つのでしょうか。

 

・LiDARスキャナとは

LiDARはLight Detection and Rangingの頭文字を取った言葉です。赤外線を飛ばし、その広がりや反射を計算することで、物体の奥行きを導くことが出来ます。すでに自動車の自動運転技術に活用されていますが、スマホに搭載されるのは初めてのため、聞いたことがないという方もいるでしょう。

 

iphone12プロモデルに搭載されているLiDARスキャナは、カメラから5mの距離を測定できる仕組みとなっています。物体を3Dで捉えることが出来るので、物体の前後の距離を把握し、写真を美しく撮ったり、AR精度の向上が実現できるでしょう。

LiDARスキャナのメリット

すでに乗用車の自動運転で知名度が高い「LiDARスキャナ」ですが、光を飛ばして奥行きを測定するといっても、イメージがつきにくいというのが正直な所です。LiDARスキャナを使うことで大きく変化するのは「カメラ性能」「AR精度」の2つが挙げられます。

 

・LiDARスキャナのメリット①:カメラ性能がアップする

iphone12プロモデルのカメラ性能を底上げする機能が「LiDARスキャナ」です。これまでのiphoneのポートレート撮影は、人の輪郭がぼやけて曖昧になるという現象が良く起きていました。背景のぼかし方も雑だったため、全体的にのっぺりとした印象となっていました。

しかしLiDARスキャナを使えば、奥行きを細かく測定し、処理することが可能です。これまでよりもフチの曖昧さが軽減され、より一眼レフで撮影したかのような美しい写真が撮れるようになりました。

また、これまでスマホカメラが苦手としてきた「夜間撮影」も、LiDARスキャナによって精度が向上しました。iphone12プロモデルは、LiDARスキャナを搭載することで、夜間でもオートフォーカス速度を6倍を実現しています。夜景や夜のポートレートが、より簡単に美しく撮れるでしょう。

 

・LiDARスキャナのメリット②:AR性能がアップする

スマホで使うARといえば、家具のプレビューがイメージしやすいかもしれません。これまでARを使う際には「iphoneを左右に動かしてください」などと測定に時間がかかっており、インテリアが現れても現CG感が強く、使い勝手が悪さを感じていた方は多いでしょう。

ところが、iphoneのLiDARスキャナは、一瞬で奥行きを認識することが可能です。隣の家具との大きさを把握することもできますから、実際に部屋に置いたイメージを想像しやすいでしょう。また5G通信に対応していますので、よりリアルなARを体感できます。

 

LiDARスキャナを使えば一眼レフを超える?

普段から一眼レフを使う方の場合、iphoneカメラはまだまだと感じる部分は多かったでしょう。とくに背景を玉のようにボケさせる「玉ボケ」は、従来のiphoneには出せませんでした。しかしLiDARスキャナを使えば、これまで表現できなかった精密でドラマチックな撮影を実現できます。

 

今後もLiDARスキャナはiphoneに搭載されていく見込みですから、さらなるカメラ機能の進化に期待できます。例えば被写体を立体的に捉えて、編集画面でライディング調整を行うこともできるかもしれません。また撮った写真をARで表示させることもできるでしょう。今後も新型iPhoneの情報が見逃せません。

 

LiDARスキャナと5Gの関係性

LiDARスキャナは、カメラやARをよりリアルに近づけることが出来ます。とくにARは、次世代通信規格5Gと相性が良く、5Gが発展すればARの使い道は広がっていく見通しです。ショッピングやゲーム、スポーツ観戦など、バーチャルと現実をかけ合わせた近未来のサービスが生まれていくでしょう。

 

またLiDARスキャナが日常で使われるのは、ARだけではありません。実用化が近いと言われている「自動運転技術」にもLiDARスキャナは使われています。車にLiDARスキャナを搭載することで、前後の車間距離や歩行者との距離を測定できる仕組みです。5Gエリアが全国に普及すれば、連続的にLiDARスキャナで周囲を測定・処理し、自動運転を実現できるでしょう。

 

まとめ

iphoneプロシリーズだけに搭載された「LiDARスキャナ」は、カメラ機能やAR精度を向上してくれます。iphoneプロの名に相応しいハイスペックを支える機能と言ってもいいでしょう。

今後もLiDARスキャナは改良されていくはずなので、iphoneカメラ機能におけるさらなるらなる進化に期待したいところです。

また5Gが全国的に普及すれば、LiDAR機能の活用法も進化していきます。スマホだけでなく、自動車業界や、エンタメ業界での活用も見込まれるため、今後も5Gを活用したLiDARスキャナに注目していきましょう。