LDHがオンラインライブを配信へ!5Gでエンターテイメントもリモート化が加速する!?

最近では新型コロナウイルスの影響で音楽エンタメも非常に冷え込んでおり、6月19日に県外への外出が許可されても音楽エンタメにおけるライブ等は当面の間以前のように行うことはできません。そうした中、音楽エンタメの新しい形を打ち出し始めたのが、人気アーティスト『EXILE』などが所属する『LDH』です。

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、なかなか以前のようなエンターテイメントを行うことができない中、インターネット通信を利用したリモートエンタメが始まろうとしています。

本記事では、LDHが行うオンラインライブについて、そしてさらにリモートエンタメを盛り上げるきっかけになるであろう『5G』に視点を置き、今後のエンターテイメントについて言及してまいります。

LDHが行うリモートライブとは

国民的人気アーティストEXILEらが所属するLDH JAPANは6月10日、新型コロナウイルスの影響で、2020年2月26日以降、12月26日までの全168公演のライブについて、中止すると発表しました。

その一方で、LDHの新たなライブエンターテインメントとして、有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』の配信も発表しており、現時点で三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなどの全6グループがそれぞれ7月2日から8日の間に配信を行うとされています。

LIVE×ONLINEの内容について

今回発表された『LIVE×ONLINE』は、Ameba関連事業とインターネット広告事業を行っている株式会社サイバーエージェントとタッグを組んだ企画になります。

今回の企画を進めていくに際し、LDHとサイバーエージェントはバーチャルやデジタルなど新時代のエンターテインメントサービスを提供するCyberLDHを始動しました。7月から順次配信されるオンラインライブについても、CyberLDHの会員サイトに登録することで視聴することができます。

また、オンラインライブに限らず

■オリジナル番組の配信
■LDH ライブコンサートの生配信
■ライブキャスト配信(キャス配信)
■LDH 動画コンテンツの配信
■ユーザー参加型の双方向コミュニティ機能

なども利用することができ、コロナ禍でアーティストのライブが開催できない中、オンラインで様々なコンテンツを楽しむことが可能です。

なお、オンラインライブの配信スケジュールやCyberLDHの詳細については下記の公式ページから確認ができます。

LDH公式ページ

コロナ禍でも楽しめるリモートエンタメ

このように、コロナウイルスの感染拡大の影響により、音楽分野においても次世代に向けて急速にデジタル・バーチャル領域へとエンターテイメントの幅を広げてきています。

LDHだけでなく、YouTubeやInstagramなどのSNSでライブ配信を行ったりと、『リモートエンタメ』を行っているアーティストも増えてきました。これは間違いなく音楽ライブをはじめとしたエンターテイメントがオンラインサービスへと移行してきているともいえるでしょう。

ここからはコロナ禍でも楽しめるリモートエンタメについてご紹介していきます。

SNS等でのライブ配信

まずは、アーティストらによるSNS等でのライブ配信です。アーティスト同士もそれぞれ自宅にいる状態で、コラボライブ配信をしている例もあります。ファンの人々も、テレビやライブ等で見るよりも、『アーティストの自宅での様子』や『アーティストの普段見られない一面』を見ることができるので、より身近に感じることができたという方も多いのではないでしょうか。

過去のライブ動画の無料配信

また、LDHをはじめ、ジャニーズなども一部のアーティストがYouTube等無料動画配信サービスに、期間限定で過去のライブ動画を配信しています。期間が設けられている場合があるので、ずっと見ることができるわけではない場合もありますが、自宅にいながらもライブ気分を思い出すことができるでしょう。

オンラインライブ配信

そして、オンラインライブもまた、リモートで楽しめる音楽エンタメの一つです。一定の期間ドームなど一同に会するライブができない分、オンラインで視聴ライブが配信されれば、コロナ禍でもライブエンターテイメントを楽しむことができます。

5Gがエンターテイメントのリモート化を加速

ただ、一つ言えるのはコロナウイルスの影響で音楽エンタメの業界もバーチャル化、デジタル化に向けて始動したように見えがちですが、実はそうではないということです。

実際にLDHがサイバーエージェントとタッグを組んで発表した『CyberLDH』も1年以上前から企画されていたといい、『コロナ対策』としてはじめて打ち出された企画ではありません。また、LDHだけでなく、『嵐』もコロナより以前から徐々にSNSに進出するなどデジタル化へと移行し始めていました。

国民的人気アーティスト『嵐』がネット進出!5Gを活用した次世代コンサートも間近?

というのも、次世代通信規格『5G』サービスが開始されることで、リモートライブや、動画配信などがスムーズになると期待されており、世界的にもオンライン志向になってきたためであると考えられるでしょう。

いわば、今回流行した新型コロナウイルスはエンターテイメントのオンライン化、バーチャル化を助長させた、その1つのきっかけに過ぎないのです。

5Gを利用した動画視聴で変わること

現在多くの人が利用している通信技術『4G』や『Wi-Fi』では、SNS等にアップロードされた動画を後から視聴する、もしくは多少タイムラグがあるものの、ライブ配信も見ることができる程度でしょう。しかし5Gサービスを利用することで、ローディング時間が短くなるのはもちろんの事、タイムラグのないリアルなライブ映像を見ることができたり、より鮮明な解像度の映像を視聴することができるようになります。

5Gを利用したオンラインライブはどう変わるか

アーティストのライブに参加したことがある方はわかるかもしれませんが『アーティストがパフォーマンスをしているのを見る』というのが一般的です。それを見に行っているので当たり前だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今後5Gを利用することにより、インターネット通信を通して、双方向のやり取りができるインタラクティブなサービスを体験することができるようになるかもしれません。

また、バーチャル映像の配信や、多角的な視点から視聴することができる『推しカメラ』などで、ライブエンターテイメント自体の概念を覆すことになる可能性もあります。

ライブ会場でも5Gを使ったパフォーマンスが行われるかも

現在は、コロナウイルスの影響で日本中のアーティストが音楽ライブを中止もしくは延期している状態です。

今後コロナウイルスのワクチンができ、危険性が今より薄まった暁にはリモートライブにとどまらず実際のライブ会場でも5Gを利用した新しいパフォーマンスが行われるようになるかもしれません。それは、手持ちのスマホとライブ会場の画面がつながって、ゲームができるサービスであったり、スマホアプリと、ペンライトを連携させてアーティストのパフォーマンスに合わせて色が変わるシステムであったり、様々に考えられます。

実際に、LDHが2020年に入ってから2月26日の中止公演までに行っていたライブでは、スマホアプリとペンライトを連携させたパフォーマンスが話題になっていました。これも5Gなどの高速なインターネット通信技術を利用することでさらにクオリティの高いパフォーマンスができるようになることでしょう。

まとめ

音楽は、人の心を穏やかにする意外にも生活に欠かせないものの一つです。その音楽業界が現在コロナウイルスの影響で元気がありませんが、LDHがオンラインライブを配信すると決定したことにより、今後は多くのアーティストが続々とオンラインライブを始めていくことになるでしょう。

19日には都市圏やその他の県との往来が政府より許可され、だんだんと自粛ムードが緩和されていっています。ドーム等でのライブについては、まだしばらく開催が難しそうですが、一歩ずつ前に進んでいくはずです。そして5Gサービスの利用も相まって、アフターコロナでは新しい音楽エンターテイメントの形へと変化しているのではないでしょうか。