iPhone12は実際今買うべき?買い替えのポイントについて解説

2020年10月、Appleは5G対応のiPhone12シリーズを発表しました。発表されたモデルは全四種類で、どのモデルも5G対応機種となっています。2020年は日本国内で5Gサービスが開始したこともあって、多くの注目を集めています。
しかし現時点では5G対応エリアが限定されており、エリア外では従来の4Gを使用しなければなりません。5Gの恩恵を十分に受けるには、現時点ではまだまだ難しいと言えるでしょう。それではiPhone12は「買い」ではないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。iPhone12シリーズには、5G以外にも買い替え検討に値する魅力があります。今回はiPhone12の特徴と、買い替えのポイントについて解説していきたいと思います!
Contents
iPhone12のポイント
Appleが発表したiPhone12シリーズには四つのモデルが用意されています。基本的には上位モデルと下位モデルの二種類に分類できます。
下位モデル:iPhone 12 mini、iPhone 12
上位モデル:iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
モデルによって発売日、予約開始日、値段が異なりますので、間違えないように覚えておきましょう。
予約開始日 | 発売日 | 価格 | |
iPhone12 | 10月16日 | 10月23日 | 85,800円〜 |
iPhone12Pro | 10月16日 | 10月23日 | 106,800円〜 |
iPhone12mini | 11月6日 | 11月13日 | 74,800円〜 |
iPhone12ProMax | 11月6日 | 11月13日 | 117,800円〜 |
次に、iPhone12シリーズの中でも特に注目すべきポイントについて見ていきたいと思います。
5G対応
iPhone12シリーズは全モデルが5Gに対応しました。国内版の電波は「Sub6」に対応していますが、「ミリ波」には非対応となっています。iPhone12は、ただ5G通信できるというだけではありません。アプリケーションからフレームワークに至るまで、ソフトウェアスタック全体が見直されて、5Gに最適化されています。また「スマートデータモード」という機能も搭載されています。iPhoneが5G通信を必要としない時には、自動的に4Gに切り替えてバッテリーを節約してくれるでしょう。
A14 Bionic
iPhone12シリーズには、スマホ最速となるチップ「A14 Bionic」が搭載されています。これは前世代の7nmプロセッサよりもサイズが小さいと同時に、電力効率が高いという優れものです。一つ前のA13 Bionicと比較しても、CPUのパフォーマンスは20~27%速く、グラフィックスのパフォーマンスは最大72%も速くなっています。従来のチップと同じ消費電力で、今まで以上に高い計算能力を発揮してくれるでしょう。
MagSafe
iPhone12シリーズは、ワイヤレス充電器「MagSafe」に対応しています。
iPhoneの背面に埋め込まれた磁石を使い、想定した位置に装着して充電が行えます。高速かつ安全に15Wの充電が可能なりました。MagSafeの高速充電には専用の充電器が必要ですが、専用器がない場合にはQi規格の充電器も使用できます。
防水性能「IP68」
iPhone12シリーズの防水性能は「IP68」となっています。最大水深6メートル、最大30分間の浸水に耐えられます。一つ前のiPhone11では水深2m、最大30分間の浸水に耐えられる等級となっていました。iPhone1 Pro/ProMaxでは水深4m、最大30分間という耐水性能でした。これらの耐水性脳と比較しても、大幅にアップグレードしていることが分かります。
カメラ性能
iPhone12シリーズ最大の特徴とも言えるのが、カメラの性能です。暗い場所でも正確かつ高速に深度測定が可能です。ナイトモードにも対応した超広角カメラが搭載されています。またナイトモード利用時に、ポートレートモードが利用できるようになりました。夜間や暗い場所においても、ダイナミックな画質で美しい画像や動画が撮影できるでしょう。
・iPhone12、iPhone12mini:デュアルカメラが搭載。
・iPhone12Pro、iPhone12ProMax:三眼カメラ+LiDARスキャナ搭載。
iPhone12ProおよびProMaxは、iPhoneシリーズ唯一のトリプルカメラ構成となっています。さらに光が対象物に到達して戻るまでの時間を計測し、深度マッピングを行う「LiDARスキャナ」を新搭載。これにより静止画や動画の暗所AF測距時間を、最大六倍まで短縮に成功しました。
現在のiPhoneのラインナップ
iPhone12シリーズへの買い替え検討を前に、Apple Storeにて購入できるiPhoneのラインナップをご紹介します。今後はiPhone8Plus、iPhone11Pro、iPhone11ProMAXの取り扱いが中止になる予定です。そのため、以下のようなラインナップになります。
サイズ | 容量 | 値段 | バッテリー | |
iPhone XR | 6.1インチ | 64GB
128GB |
54,800円
59,800円 |
2,942mAh |
iPhone 11 | 6.1インチ | 64GB
128GB 256GB |
64,800円
69,800円 80,800円 |
3,110mAh |
iPhone SE | 4.7インチ | 64GB
128GB 256GB |
44,800円
49,800円 60,800円 |
1,821mAh |
iPhone 12 mini | 5.4インチ | 64GB
128GB 256GB |
74,800円
79,800円 90,800円 |
2,227mAh |
iPhone 12 | 6.1インチ | 64GB
128GB 256GB |
85,800円
90,800円 10,1800円 |
2,775mAh |
iPhone 12 Pro | 6.1インチ | 128GB
256GB 512GB |
106,800円
117,800円 139,800円 |
2,775mAh |
iPhone 12 Pro Max | 6.7インチ | 128GB
256GB 512GB |
117,800円
128,800円 150,800円 |
3,687mAh |
iPhone12への買い替えのポイント
現在iPhoneをお使いの人の中には、iPhone12シリーズへの買い替えを検討している人も少なくないと思われます。そこでiPhoneユーザー向けに、買い替えのポイントをご紹介します。お使いのモデルにより買い替えポイントが異なるので、ぜひ参考にしてください。
iPhone6~8の場合
iPhone6~8を使用中のユーザーは、iPhone12シリーズへの買い替えがおすすめです。
iPhoneのバッテリー耐用年数は、一般的に三年と言われています。この中で一番新しいiPhone8も発売日は2017年9月で、ちょうど耐用年数切れのタイミングとなります。またOSもApple最新のアップデート対象外になっているかと思われます。お手持ちのiPhoneをアップグレードするタイミングとしては、まさに最適と言えるでしょう。
新モデル発売後は、それまでのモデルが値下がりする傾向にあります。そのためiPhone11、iPhone SE、iPhone XRなどを買い替えの候補にしているかもしれません。ですがiPhoneの最新の進化を実感するのであれば、iPhone12シリーズがおすすめです。それにiPhone8Plusはデュアルカメラですが、SEやXRはシングルカメラです。カメラ機能にこだわりがある人は、SEやXRでは物足りなく感じるかもしれません。
iPhone12は最新モデルでありながら比較的安価で、サイズもコンパクトで軽量化しています。費用を抑えて、快適に最新iPhoneの性能が味わえるでしょう。
iPhoneXの場合
iPhoneXは2017年発売となっています。バッテリーは劣化すると、パフォーマンスに大きな影響が出てきてしまいます。不自然に本体が熱くなったり、フリーズしたりすることはありませんか?もしそのような現象が起きているなら、iPhone12シリーズへの買い替え時だと言えるでしょう。
コンパクトなサイズを希望する場合、iPhone12miniがおすすめです。値段はもっとも安価ですが、同じ小型iPhoneのSEと比べると画面サイズが大きくなっています。3~5年は使い続けたいのなら、iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxがおすすめです。性能面も充実しており、長く使用できるでしょう。
iPhoneXRの場合
iPhoneXRは2018年に低価格モデルとして発売されました。そのためXRのユーザーは、最新・最高の性能やアップデートを追いかけることに、あまり熱心ではないかもしれません。その場合はiPhone12Pro/ProMAXではなく、リーズナブルかつ最新性脳のiPhone12がおすすめです。
iPhone11の場合
iPhone11シリーズを使用するユーザーにとって、買い替えポイントは「5G」と「カメラ性能」になるでしょう。iPhone12シリーズのカメラ性能は大幅に強化されています。とくに三眼カメラ+LiDARスキャナ搭載のカメラ性能はiPhoneシリーズ唯一の高性能です。カメラ機能にこだわりたい人にとって、もっとも魅力的なポイントと言って過言ではありません。
5G通信を希望される人は、使用に想定する場所が5G対応エリアかどうかを確認しておきましょう。5Gが最大の目的である場合、対応エリア圏外であれば現時点での買い替えは待った方がいいかもしれません。
iPhoneSEの場合
小型かつ低価格モデルのiPhoneSEユーザーの場合は、やはりiPhone12シリーズへの買い替えがおすすめです。コンパクトサイズを優先するのであれば、同じ小型モデルのiPhone12miniがいいでしょう。小型モデルと言ってもminiの画面は、SEよりも大きなサイズとなっています。サイズにこだわらない場合には、SEを下取りに出してiPhone12やハイエンドモデルを購入するという選択もあります。どの点を重視するのかをよく考えて、乗り換えを検討するといいでしょう。
まとめ
今回はiPhone12シリーズの買い替えポイントをご紹介しました。
2020年は5G元年ということもあり、iPhone初の5G対応機種に注目が集まっています。しかしiPhone12シリーズの魅力は、5G対応だけではありません。高性能カメラ、最速チップ、新たなワイヤレス充電など、あらゆる機能・性能面でアップグレードされています。
5Gは整備が追いついていない部分もあります。5G通信のみに注目する場合、買い替えを足踏みしてしまうかもしれません。しかし他の性能にも目を向けると、十分買い替えるメリットのある最新モデルだと分かります。発売直後は入手困難になる可能性も考えられます。買い替えを検討される方は、忘れずに予約を済ませておきましょう。