ファーウェイが2万円代の5Gスマホを発表!5Gスマホ市場は今後どうなる?

携帯キャリア3社から、3月末に5Gスマホの発売が発表されてから、5G通信が日本でもさらに話題になりました。5Gスマホは4G通信のスマホよりも高くなると予想されていたものの、いざ発表されるとそれほど価格的にも変化がないなど、エリアさえ広がれば、多くの人の手に届きそうな価格であるといえます。
そうした中、先日ファーウェイから2万円代の5Gスマホが発表されました。ファーウェイの5Gスマホのスペックや、安価な5Gスマホが発表されたことによる今後の5Gスマホ市場はどのように変化することが予想されるでしょうか。
本記事では、ファーウェイの5Gスマホについての解説と、今後の5Gスマホ市場について言及してまいります。
Contents
ファーウェイが発表した5Gスマホ
ファーウェイ・ジャパンは、5月29日に5Gスマホの新製品として『HUAWEI nova lite 3+』を発売しました。128GBのROMと4GBのRAMを搭載しながら、税別の実勢価格が2万4800円で、安価でありながら5G対応ということから、非常に人気を集めるということが予想されています。
HUAWEI nova lite 3+は、昨年発売した『HUAWEI nova lite 3』の後継機で約6.21インチのディスプレイを持つ5Gスマホです。大きな画面であることから、動画などを見る際も没入感を感じることができ、より動画の世界観に入っていくことができるでしょう。
また、OSは、Android 9をベースに独自にカスタマイズしたEMUI 9.1、カメラは、アウトがダブルレンズ(1300万画素+200万画素)で、インがシングルレンズ(800万画素)。ポートレート撮影やAIによる美しいセルフィーが可能です。
HUAWEI nova lite 3+は、今後順次ファーウェイ 楽天市場店、ファーウェイ PayPayモール店ほか、MVNO各社、家電量販店、ECサイトで販売する予定で、今のところモバイルキャリア各社からの発表はありません。
国内の5Gスマホ販売状況
次々に新しい5Gスマホ、超低コスパの5Gスマホが発表されていっているわけですが、実際国内の5Gスマホの販売状況はどのような具合なのでしょうか。
ドコモの5Gスマホ販売状況
ドコモではスマホの売れ筋ランキングにおいて、5Gスマホが上位に食い込んでいたのは『AQUOS R5G』の12位でした。
AQUOS R 5Gの詳細
【発売日】3/25
【特徴】8K動画撮影、被写体を自動追従するズーム再生機能
【通信速度】受信:3.4Gbps 送信:182Mbps
ドコモでは20位以内に5Gスマホが入っていたのはAQUOSのRシリーズのみで、まだ5Gサービスエリアが狭いこともあってか、人気過ぎて予約ができないというわけではなさそうです。
ソフトバンクの5Gスマホ販売状況
ソフトバンクの売れ筋ランキングにおいては、ドコモ同様、5Gスマホがランクインしたのは『AQUOSR5G』です。シャープ製の5Gスマホであるということもあり、日本製のスマホの安心感から購入に至るユーザーも多いのでしょう。
KDDIの5Gスマホ販売状況
一方KDDIでランクインした5Gスマホは、2位Galaxy S20 5Gと、3位Xperia 1 II SOG01、4位AQUOSR5Gです。ここにきてXperiaやGalaxyがランクインしました。5G通信によるカメラ・動画機能の充実や、高画質化などが要因であると予想できます。
それぞれのキャリアで5Gスマホの販売状況は未だiPhoneSE2には劣っているものの、今後エリアが広がればAndroidのスマホ市場も拡大していくかもしれません。最も、iPhoneが5Gに対応するのは今秋ではと予想されておりますが、実際のところいつ頃に5Gに対応するのかという真相については公式発表がない状態です。
各キャリア5G対応のiPhoneの発売がされれば、またランキングなどにも大幅な変化が現れるでしょう。
今後の5Gスマホ市場はどう変化していくのか
現時点、5G対応エリアが各キャリアそれほど広くないといった状況からか、5Gスマホの売れ行きはイマイチといったところでしょうか。やはり国内のスマホシェアナンバーワンのiPhoneの5G対応を待っているといったユーザーも多いということが1つ要因としてあげられます。
では、今後5Gスマホ市場はどのように変化していくことが予想されるでしょうか。
コロナによる外出自粛で5Gスマホの需要が拡大する
1つ、今後の5Gスマホの市場拡大においては、現在猛威を振るっているコロナウイルスによる外出自粛があげられます。今回の緊急事態宣言により外出自粛を余儀なくされ、仕事においてもプライベートにおいてもスマホやタブレットなどを利用して友人や会社の人と連絡を取ったという方が多かったのではないでしょうか。
これにより、多くの方々が改めて通信環境という最新技術へ恩を感じたはずです。そうしたことで、4Gより5G、Wi-Fiより使い放題の5Gと、通信環境のさらなる安定を求めて5Gスマホを購入する人が増えることが予想できます。
エリアが拡大すれば、多くの地域の需要にこたえられる
しかし、そもそも現時点で5Gスマホの需要がそこまでであるのは、5Gを利用できるエリアが非常に限られているという点があげられます。これについて各キャリア2030年までに5Gエリアを徐々に広げていくと発表しておりますが、もし2030年よりも前に5Gエリアが生活上便利なぐらいに広がれば、一気に5Gスマホの市場が広がる可能性もあります。
5Gを利用した様々な製品の普及
また、5Gはスマホやタブレットなどでの利用にとどまらず、家電から自動車運転まで、様々な場面で利用されるといわれています。こうした様々な場面で5Gが利用されていくにつれて、家電であれば5Gスマホと連動させることが必要であったり、お店で5Gを利用することができるようになったりなどすることから、5Gスマホに興味を持つ人が増える可能性もあるでしょう。
こうしたいろいろな場面で利用ができるという点は、最終的にそもそもの5Gスマホ市場を拡大することにもつながるといえます。
安価な5Gスマホで誰もが手を出しやすく
また、冒頭でご紹介したような『HUAWEI nova lite 3+』のような安価なスマホが出てくることで、どんな層の人でも5Gスマホに手を出しやすくなることが考えられます。
今後、5Gエリアも広がり、5Gの必要性を人々が感じてくれば、5Gスマホの市場はますます拡大していくといっても過言ではないでしょう。
まとめ
本記事では、ファーウェイが発表した5Gスマホについて、そして今後の5Gスマホ市場について解説いたしました。未だ各キャリア5Gサービスエリアが広くないといったことからか、現時点では当初予想されていたよりも売れ筋はそこそこといった具合です。しかし、今回のコロナウイルスの感染拡大による外出自粛でスマホやタブレットなどの通信デバイスに対して恩恵を感じた方は多いと思われますので、今後5Gエリアが拡大した際は、5Gスマホの市場も右肩上がりになっていくのではないでしょうか。
HUAWEI nova lite 3+のような安価な5Gスマホも、国内3大キャリアにとどまらず格安SIMなどで利用されることによって、さらに5Gスマホ市場を広げていくきっかけになるはずです。