2021年最新ドコモスマホを買ったら確認しておきたい、ドコモの5Gエリア展開

2020年3月からスタートした5Gは、順調にエリア拡大を進めており、3023年には28万局の基地局が設置される予定です。ユーザーの中には「そろそろ5Gスマホに切り替えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。そこで気になってくるのが、自分の住んでいる地域が5Gエリアに対応しているかという点です。そこで今回は、全国のドコモ5Gエリア情報を調査しました。これから5Gスマホの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ドコモの現状の5Gエリアについて
2020年春より日本でも5Gサービスが本格的に始動しました。今回はドコモの5Gエリア展開の現状について見ていきましょう。
ドコモの5G対応エリアは全国?
NTTドコモはマップ形式ではなく、一覧表で対応エリアを公開しています。一覧表によると他移動から沖縄まで、現都道府県を5Gサービスエリアとしてカバーしていると記載されています。しかし実際には、どこでも5Gを利用できるわけではありません。都道府県内の一ヵ所でも利用できるエリアがあれば、対応エリアとして記載されているのです。中にはドコモショップの店舗のみが対応エリアになっているケースもあります。
5G利用エリアは都市部に密集している
現時点で5G対応エリアは都市部に密集しています。さらに同じ都市でも駅周辺など、人が密集しやすいポイントしかカバーされていないこともあるでしょう。たとえば東京都では東京駅周辺、渋谷スクランブルスクエア、スカイツリーなどの主要施設が5Gスポットとなっています。他にも以下の一部住所が、5G対応エリアとしてドコモ公式サイトに掲載されています。
・新宿区西新宿2丁目周辺
・千代田区岩本町3丁目周辺
・千代田区神田東紺屋町周辺
・品川区東品川1丁目周辺
・江東区青海2丁目周辺
・豊島区北大塚1丁目周辺
・豊島区巣鴨3丁目周辺
・江東区青海2丁目周辺
出典:NTTドコモ/5G通信エリア
こちらのサイトでは地域を選択すると、5Gスポットの情報が表示されます。ドコモの5G対応エリアを調べたい時には、ぜひ利用して確認してください。
ドコモの今後の5Gエリア展開
5Gサービスの本格提供が始まった2020年ですが、現状ではどのキャリアもカバーエリアが限定されています。今後5G対応エリアを増やすには、大手キャリアが5G通信基地局の整備を迅速に進めなくてはいけません。
政府は2023年度末までに、基地局数を「28万局を目指す」と発表しています。ドコモは今後、どのような5Gエリア展開を描いているのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
現在の基地局建設状況
ドコモは2020年3月のサービス開始時点で、国内150か所に500局の5Gネットワーク基地局を開設しています。6月末には全都道府県にエリアを拡大し、基地局建設は順調に進んでいると発表しています。
今後の基地局設置予定
ドコモは2021年6月末までに、基地局数を1万局にする予定を発表しました。さらに2022年3月末までには、3万2000局を設置する予定だとも発表しています。現在の4Gと同程度のカバーは、2023年度の基盤展開率97%が目標として掲げられています。つまりドコモの5Gエリア整備には、3年ほどの年月がかかると見ておくといいでしょう。
ドコモの5G戦略
ドコモは他社とは異なり、当面は4G周波数での5G展開は行わないことを発表しています。4Gから転用される5Gの電波は、周波数の帯域幅自体は変わりません。そのため通信性能は、4Gとほぼ変わらないのです。
5G普及の技術として、4Gの電波に5Gの信号を混ぜて通信を行う「DSS」も注目を集めています。DSSを利用するには、制御用の電波帯域がかなり消費されると指摘されています。実験では4G、5Gともに通信速度が2~3割低下したとも発表されているのです。
こうした事情から、ドコモは現時点でDSSの採用を見送ると発表しました。ただし転用自体は否定しておらず、4Gユーザーが減少し、5Gへの移行が進んだ時期に技術を導入するとも発表しています。
スタンドアローン型の5Gサービスへ
ドコモは今後、5Gのコアネットワーク装置を導入した「スタンドアローン(SA)型」の5Gサービスに向けた準備を、本格的に進めていきます。SA型はフル5Gとも言えるシステム構成で、5Gのスペックがフルに味わえるようになるでしょう。ドコモはSA型の5Gを「瞬間5G」という名称で提供していきます。「ノンスタンドアローン(NSA)型」を提供するソフトバンクや、KDDIと差別化を図りたい考えです。
ドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」は20GB2,980円!
ドコモは20GB月額2,980円(税込3,278円)の格安新プラン「ahamo」を発表しました。従来の「5Gギガホ」の無制限プランは、月額6650円(税込7,315円)でしたから、かなりお得な新プランとなっています。
ahamoは余計なオプションも、追加料金もないため、契約からずっと月額2,980円(税込3,278円)でつかうことができます。シンプルでわかりやすい料金設計が魅力です。
5Gギガホプレミア
ahamoと同時発表となったもう一つのプランが「5Gギガホプレミア」です。5Gギガホプレミアは、通信制限なしの無制限プランを月額6650円(税込7,315円)で利用することができます。20GBのプランでは通信容量が足りないというユーザーは、5Gギガホプレミアがおすすめです。
5G5Gギガホプレミアは「みんなドコモ割(3回線以上)」+「ドコモ光セット割」+「dカード支払い割」を適用すると4480円(税込4,928円)に割引されます。ahamoの料金に1,650円足すだけで通信制限なしのプランが使えるとなれば、5Gギガホプレミアを使いたいというユーザーも増えていくでしょう。
データ量無制限キャンペーン
「データ量無制限キャンペーン」は、5Gギガホプレミアを契約中の人が利用できるキャンペーンです。キャンペーン期間中は、エントリー不要で毎月のデータ量が無制限で利用できるようになります。4Gエリアでもデータ無制限で利用可能です。
5Gエリアが限られる現状では、デメリットをカバーするための措置という側面もあります。この場合の注意点としては、キャンペーン期間が明記されていないので、突然終了してしまう可能性があるということです。
キャリアでも説明があるかもしれませんが、一応念頭に置いておくようにしましょう。
iPhone12を買っても、5Gが使えないエリアもある
iPhone12シリーズはiPhone発の5G対応スマホです。iPhone12は今までのiPhoneと比べても、カメラ性能や防水性能、ワイヤレス充電、スマホ最速の高性能チップなど魅力が沢山あります。全機種5G通信対応というのも、大きな魅力の一つと言えるでしょう。
しかしこれまで見てきた通り、5G通信を利用できるエリアは非常に限られています。首都圏でも対応エリアや安定感は一部に留まっている状態です。今後本格的に普及するまでには、早くて一年半以上は時間がかかるのではないでしょうか。
ただし、数年後の買い替えまで見越して選ぶのであれば、iPhone12シリーズは悪い選択肢ではありません。iPhone12シリーズは全モデルが5G対応です。というのも、毎年iPhoneを買い替えるのでない限りは、次の買い替え時期前後には安定した5G通信が行えると予想されるからです。
今は5Gが日常的に利用できなくとも、数年後利用できるようになる時まで4Gを使っておくというも1つの手であるといえるでしょう。
4G LTEでも利用できる
先述のように、iPhone12シリーズは5G通信対応機種ですが、5Gを利用できない時は4G LTEで通信が行えます。ドコモの4Gは幅広いエリアをカバーしているので、まったく利用できなくなる心配はありません。
一方で人口カバー率が低い段階で、無理して利用しなくてもいいのではという声も耳にします。数年後の5G普及を見据えて、今のうちから5G対応機種を揃えておくのも選択肢の一つです。しかし今すぐ5G通信を味わいたい人にとっては、やはり物足りなく感じてしまうかもしれません。iPhone12に現時点で何を求めているのかをよく考え、冷静に判断するといいでしょう。
まとめ
今回はドコモの5G対応エリアの現状と、今後の展開予想を解説しました
現状ではドコモを始め、各キャリアの5G普及は進んでいるとは言い難い状況です。5G通信を期待してiPhone12を購入するのであれば、対応エリアをまず確認しておきましょう。5Gは、今後確実に主流となっていく技術です。数年後の機種変更を見越すのであれば、現時点でiPhone12を購入するのは悪い選択ではありません。
またドコモでは、5Gギガホやデータ量無制限キャンペーンといったカバー策も打ち出しています。iPhone12のスペック、今後の5G普及、キャンペーンなどを加味すれば、十分メリットはあると言えるでしょう。