5Gの通信速度って実際どのくらい早いの?キャリア別・接続別にスピード比較してみた

5Gのスピードって実際どのくらい早いのかという点ですが、想定では4Gの10倍から100倍のスピードがあるとされています。しかし、実際の利用地域・場所・キャリア・接続方法においてのスピードをそれぞれ比較し、アメリカや韓国のメディアのブログなどで実際検証されている通信速度について今回比較してみました。

ジェネレーション別のスピード速度

前回の記事でも紹介していますが、4Gと5Gの通信速度の違いは10倍から100倍の違いがあります。具体的には、

通信世代 時期 通信速度
1G 第1世代移動通信規格 アナログ方式(-)
2G 第2世代移動通信規格 2.4kbps~28.8Kbps
3G 第3世代移動通信規格 約~14Mbps
4G 第4世代移動通信規格 15~100Mbps
5G 第5世代移動通信規格 1Gbps~10Gbps(※想定速度)

という比較の結果となっておりますが、実際のところ5G自体はまだ日本に導入されておらずあくまでも想定の速度ですが、それでも最大であれば10ギガバイトの情報量をわずか1秒で送ることができるというしろものです。

もうここまでの情報量を1秒で移動させることができるのであれば瞬間移動もある意味目前のような想像さえしてしまいます。

ちなみにこちらの動画、5Gを世界にさきがけて導入したアメリカ・シカゴでsamsung galaxy s10を利用して街中でスピードテストをおこなった様子です。

この中の映像でもあるように、場所によっては下りが1Gを超えるほどのスピードです。もちろん、その他のエリアでも400~500mbpsのほど速さを叩き出している5Gのスピードはかなり凄すぎます。

4Gにおけるキャリア別の通信速度

現状として15Mbps~100Mbpsあるとされている4G/LTEの速度について調べてみました。

NTTドコモ Android 下り速度(中央値) 208Mbps
上り速度(中央値) 33Mbps
iOS 下り速度(中央値) 177Mbps
上り速度(中央値) 29Mbps
Softbank Android 下り速度(中央値) 135Mbps
上り速度(中央値) 17Mbps
iOS 下り速度(中央値) 115Mbps
上り速度(中央値) 16Mbps
KDDI(au) Android 下り速度(中央値) 120Mbps
上り速度(中央値) 16Mbps
iOS 下り速度(中央値) 107Mbps
上り速度(中央値) 15Mbps

このデータは2019年7月24日時点にて各サイトにおけるページを比較したものになります。

NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/area/effective_speed/

ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/network/service/speed-survey/

KDDI(au)
https://www.au.com/mobile/area/effective-speed/

あくまでも中央値を比較したものになりますし、測定する場所や時間にも変化はあるかとおもいますが、比較するという点で上記を表にしました。グラフとして比較した際に最も早いスピードとしてあげられるのが、NTTドコモのAndroidの下り速度ではないでしょうか。

4Gの規格スピードを上回っている状況ですが、実際にそれほど高くないのが現状です。ちなみに今私がいる場所でDocomoのiOS(iPhoneSE)で計測した時点では17Mbpsでしたので、携帯で速度を見られる方は下記のURLにて現在の速度をしらべてみてください。

https://fast.com/ja/

プロバイダ別における非移動型通信速度の比較

比較したのは固定回線ではありませんでしたので、次にフレッツ光などのプラン別の移動型通信ではないものの速度について合わせて比較して見たいと思います。

NURO光(高速プラン) 下り 10Gbps
上り 10Gbps
auひかり 下り 10Gbps
上り 10Gbps
フレッツ光 下り 1Gbps
上り 1Gbps

それぞれの固定回線の状況やプラン、地域によってことなますがそれぞれのプランを少ないですが代表的なものを三つ比較してみました。最高速度ではありますが、NURO光やauひかりにおいて表示速度においては5Gの速度とすでに同じ状況であるといえます。

しかし、あくまでも最高速度であり実際の速度とは異なりますので、実際の速度を確認してみないとなんともいえません。

auひかりの方の一部の口コミでは、上りと下りでいずれも2G以上のスピードが出ているようです。固定の通信システムであれば5Gでなくてもこのように通信速度をあげてかつ大容量のデータのやり取り、ハイ解像度の映像などのやり取りをストレスなくすることができるのではないでしょうか。ただし、こちら10G以上のサービスは今のところ関東圏など一部の地域でしか利用できない状況です。

4Gと5Gの違いは何?圧倒的な速さの次世代移動通信システムとピカピカのLTE

まとめ

移動通信システムとしての5Gの通信速度は、今の固定通信システムの上限である10Gbpsとほぼ同じの通信速度が期待できます。しかし、導入時期に関してはも別途触れますがアンテナの種類が5Gと4G(LTE)のアンテナを併用していく方向、つまりNSA(Non Standalone)方式のため10Gbpsの固定回線のように安定したスピードを得られるのは先かもしれません。とはいえ、今現状のスピードで10Mbpsそこそこしかない通信速度が一気に100Mbps近くまでくるということはある意味、今の通常固定回線とほぼ同じ通信速度が5Gで期待できそうです。