2020年流行語大賞・ベストヒット商品から見る最新ITトレンドとは?

2020年も終わりに向かっている2020年11月、毎年恒例のユーキャン「新語・流行語大賞」のノミネート、日経トレンディの「2020年ヒット商品ベスト30」が発表されました。こちらで登場した言葉や商品が、その後の市場を牽引する存在になる可能性もありますから、流行語・ヒット商品の発表は見逃せません。

 

とくに今年は、新型コロナウイルスの世界的流行によって、消費者の動きが例年と異なっています。翌年以降のトレンドを予測するためにも、是非チェックしてみてください。

 

ユーキャン流行語大賞ノミネート30

ユーキャン新語・流行語大賞は、1年間の中で生まれた言葉の中でも、世間をにぎわせた新語・流行語を選ぶ毎年恒例のイベントです。流行語大賞をみるとその年が分かるとされています。

 

2019年では、ラグビーワールドカップ日本大会で話題になった「ONE TEAM」が流行語大賞を獲得し、2018年はオリンピック平昌大会で日本を和ませた「そだねー」が大賞となりました。

 

2020年は新型コロナウイルスの影響が世界中で蔓延し、経済や生活に大きく影響を与えた1年と言えます。そのため2020年の流行語大賞ノミネートも、コロナ関連の言葉が数多く選ばれました。

ノミネートした言葉を見てみると、やはり「PCR検査」「クラスター」など新型コロナウイルス関連の言葉が目立ちます。また家で過ごすことが増えたことから、リモートワークと関連した「ZOOM映え」や「オンライン○○」などのIT関連の言葉も見受けられました。

 

新語・流行語大賞の発表は12月1日の予定ですので、ぜひ結果を楽しみにしましょう。

 

日経トレンディ ヒット商品ランキング

続けて日経トレンディと日経クロストレンドが選ぶ「ヒット商品ランキング」を見ていきましょう。ヒット商品ランキングは、1年間に発売された商品・サービスを対象にしたもので、売れ行きや新規性、世間への影響力を見てランキングが作られます。

 

ユーキャンの新語・流行語大賞は「言葉」に焦点を充てていますが、日経トレンディは「モノ」に焦点を当てているのが特徴です。

 

2019年のヒット商品は、作業着にもアウトドアにも使える「ワークマン」が1位を獲得しており、2位が「タピオカ」、3位が「PayPay」など世間をにぎわせた商品やサービスが並びました。

 

2020年ヒット商品ランキングは、やはり新型コロナウイルスによって需要が増えた商品が多く登場しました。

 

日経トレンディ ヒット商品ランキング

1位 鬼滅の刃 16位 スマホ証券
2位 マスク消費 17位 ファブリーズ W消臭 トイレ用消臭剤+抗菌
3位 あつまれどうぶつの森 18位 note
4位 Zoom 19位 オンライン診療
5位 檸檬堂 20位 JO1
6位 AirPodsPro 21位 MIYASHITA PARK
7位 モバイルオーダー 22位 ペルチェ素子クーラー
8位 shupatto 23位 ライズ/ロッキー
9位 今日から俺は!!劇場版 24位 無観客ライブ配信
10位 ゴキブリムエンダー 25位 ポータブル電源
11位 サントリー緑茶 伊右衛門 26位 ウーノ 男子コスメ
12位 愛の不時着 27位 スフレ・プリン
13位 リングフィット アドベンチャー 28位 ロキソニンS外用薬シリーズ
14位 食べチョク/ポケットマルシェ 29位 プレミアムルームウエア
15位 popIn Aladdin 2 30位 GoToトラベル

 

家で過ごすことが増えたことから、5万円以上する「プレミアムルームウエア」の購買が増えたり、3密を避けた「Zoom」「モバイルオーダー」「オンライン診療」にも注目が集まっています。

 

また「note」・「スマホ証券」・「食べチョク」などは、以前からあったサービスも、この1年で一気に広まりました。

 

流行語大賞・ヒット商品から見える共通点

「新語・流行語大賞」「ヒット商品」を見てみると、次の3つの共通点がトレンドに入っていることが見えてきます。

 

コロナ関連 マスク・クラスター・おうち時間など
IT関連 モバイルオーダー・Zoom・AirPodsProなど
エンタメ関連 鬼滅の刃・愛の不時着・あつまれどうぶつの森・無観客ライブなど

 

新型コロナウイルスの影響により、消費者の外出が減り、外食産業は大きなダメージを受けました。そのため去年の様に「タピオカ」などの飲食ワードは、ほとんど見受けられません。食事関連のワードとすれば「ウーバーイーツ・檸檬堂」の2つほどです。この2つはどちらも、人との接触を避け、家で過ごすことが多くなったからこそ売上が伸びた商品といえます。

 

エンタメ関連の言葉がトレンドに多く入っているのも、家の中で楽しめるコンテンツとして需要が伸びたことが予想できます。

 

こうしてみると消費者の動向は、新型コロナウイルスの影響で、家や個人といった内の世界を外に繋いでくれる商品やサービスに目が向けられているのでしょう。

新型コロナウイルスの影響でITに注目が集まっている

需要が下がった業界がある一方で、需要が増えたのは「IT業界」です。新型コロナウイルスによって、集団よりも個人で行動することが多い現在では、個人と外を繋ぐためのITツールの需要が上昇しています。

 

モバイルオーダーやZoomは、通信技術の発展によって登場したサービスなので、今後もITを活用したアプリや、Iot機器が伸びていくのは間違いないありません。

 

5Gの登場で2021年の流行語・ヒット商品に変化がある?

2020年は例年に比べ、新型コロナウイルスとITにまつわる流行語・ヒット商品が多く登場しました。新型コロナウイルスが落ち着いても、消費者に馴染んだ非接触の生活様式は継続されていくのではないでしょうか。

 

また、昨今注目されている次世代通信規格「5G」の登場にも注目したいところです。5Gは超高速・超低遅延・多数同時接続という特徴から、これまでよりも高速で安定した通信を実現します。膨大な情報を一瞬で処理できるため、世界中の人とリアルタイムでスポーツ観戦をしたり、家中の家電をスマホ1つで操作したりと5Gを活用したサービスは増えていくでしょう。

 

まとめ

「新語・流行語大賞」「ヒット商品」のトレンドから、今後の流行が見えてきました。新型コロナウイルスによって、消費者の心を捉えた商品は、コロナ終息後も利用されていくでしょう。

2021年には、5Gエリアの普及と共に、高速通信や同時接続を使った新しいサービスが続々と増えていく見込みです。すでに5Gを使ったサービスとして、ドコモの「新体感ライブコネクト」や「バーチャル渋谷」の取り組みが行われています。まだ利用したことがないという方は、ぜひチェックしてみてください!

 

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