国民的人気アーティスト『嵐』がネット進出!5Gを活用した次世代コンサートも間近?

国民的人気アーティスト『嵐』が、活動休止を目前にジャニーズから初めての公式ネット進出をしました。これにはファンからの歓喜の声も大きかったようですが、一部メディア評論家には『嵐のネット進出は5Gの技術革新を利用する狙いがあると思われる』と言われています。

一体5Gと嵐のネット進出とはどのような関係があるのでしょうか?今回は、嵐のネット進出から垣間見えた5Gを活用した今後のコンサートの可能性について言及していきます。

『嵐』のネット進出における反響

日本国民で『嵐』を知らない人はいないと言っても過言ではないほど、彼らは日本の音楽を鮮やかに彩ってきました。そんな嵐は昨年10月にYouTubeチャンネルを開設し、その後サブスクリプション型(定額制)ストリーミング配信も解禁しApplemusicや、LINEmusicなどで音源配信をスタート、更に公式SNSを解禁させています。

特にYouTubeのチャンネル登録数はわずか20日で約200万人になり、再生回数は2010年発売のシングル『monster』が721万回再生、2008年発売のシングル『Lovesosweet』は581万回再生されるなど、未だ人気は止まりません。

なかなかコンサートのチケットも当たらないと言われている嵐ですが、Instagramでは『ファンのみんなに身近に感じてもらえるように』などと投稿しており、動画やSNSを通じてファンと触れ合う機会を増やしていこうとしているようです。

5Gの技術革新を見越した狙いも

これまで、多くのアーティストが公式YouTubeを開設したり、個人のSNSを使ってファンとやり取りをしている中、ジャニーズはだけは公式なネット進出はありませんでした。そんなジャニーズの代表格ともいえる嵐がネット進出ともなると、その背景に対して『様々な憶測』が飛び交ったわけです。

その1つとして、コンサートなどのエンターテイメントにおいて、『5Gを活用した新たな取り組みが始まるかもしれない』ということが挙げられます。

というのも、5G商用化に向けてYouTubeを利用するユーザーが増えると予想されることや、5Gを活用することで、VRやARの技術がさらに革新していくことなどが期待されています。要するに、5Gなどの最新技術を活用して『より一体感のあるコンサート』が実現される可能性があるということです。

更に、コンサート会場でライブを見ながらグッズを購入することができるECコンサート等の実現も一例として挙げられるでしょう。

また、嵐自身が発言した『身近に感じてもらえるように』というのも、芸能界でも入手の難しいプラチナチケットといわれている嵐のコンサートにおいて、もしかすると5Gを活用した、よりファンと近い次世代コンサートの実現の可能性を示唆したものかもしれません。

5Gの活用で今後のコンサートはどう変わっていくのか

では、5Gを活用した次世代コンサートとは、具体的にどのようなコンサートでしょうか。5Gの特徴をおさらいすると、

  • 大容量で高速な通信が可能(4Gの100倍の速度であるといわれている)
  • リアルタイム性の強化(リアルタイムとの遅延がほぼ0になる)
  • 同時に多数のデバイスをインターネットに接続できる

ということがあげられます。

そもそもの話、4G回線など現状の通信回線では、コンサートやライブ会場などの多くの人が1つの場所に集まる時、インターネット通信の速度が遅くなってしまうというという経験をされた方も多いでしょう。その点5Gは『同時多接続』として一度に多数のデバイスをインターネットに接続することができるとされているため、今後のコンサート会場やライブ会場においては必要不可欠であるとも言えるのです。

ここからは、5Gを活用した次世代コンサートについてご紹介していきます。

『推しカメラ』やTIGライブの可能性

NTTドコモが昨年1月にサービス提供を開始した『新体感ライブ』が話題を呼んでいるのをご存知でしたでしょうか。これは、スマホなどを利用して自宅や出先等からコンサートの生配信を様々なカメラアングルや、ARを活用したフィギュア演奏が視聴できるコンテンツです。

サカナクション、乃木坂46、指原莉乃などが『新体感ライブ』でコンサートを生配信しました。

中には、特定のメンバーのみを撮る『推しカメラ』や、会場スイッチング映像、ステージ全体映像など全6アングルからの配信が可能になるなど、自由角度から様々な楽しみ方ができるコンサートも広がってきています。

更に、NTTドコモが『新体感ライブ』に電子商取引(EC)を導入したことで、公演中にアーティストがグッズを紹介すると、映像に映ったグッズを購入できる『TIGライブ』なども可能になりました。他にも、この『TIGライブ』は、コンサートの生配信中に画面1つ推すだけで演奏中の曲をダウンロード出来たり、衣装やグッズをそのまま動画を見ながら購入をすることもできます。

ただ、現状の通信では、なかなかダウンロードに時間がかかってしまったり、リアルタイムとの遅延が生じてしまうのが現状です。そこを、5G通信であれば出先や自宅に居ながらもリアルタイムでより臨場感のあるコンサートを見ることができたり、欲しい音楽や商品を他のサイトにアクセスをしなおす必要がなく購入することができたりするのです。

5G通信が普及するまで、もしくはコンサート会場に5Gのインフラ環境が整うまでは、こうした次世代コンサートを体感できる機会は多くないかもしれません。

ただ、『嵐』にいたっては2020年の活動休止にむけて、チケットは今後ますますプレミア化していくことが予想されます。可能性の話ではありますが、需要が拡大していくにつれて、コンサート会場外でもコンサートが楽しめる『新体感ライブ』や推しカメラ、TIGライブをジャニーズが導入する可能性も大いにあるのではないでしょうか。

サテライト会場も登場!?

更に、5Gの普及に向けて、様々なスポーツやコンサートなどのイベント会場において、サテライト会場の設置の実証実験が行われています。

例えば、昨年人気女性アーティストグループ『perfume』のカウントダウンコンサートでは『docomo×Perfumeその瞬間を共有せよ。』と題して、彼女らのコンサートにNTTDOCOMOが参加し、実際の会場である横浜アリーナから、カウントダウンコンサートの様子を全世界に生配信を行いました。

更に、東京の渋谷スクランブル交差点にライブのサテライト会場を設置して大型のディスプレイに生映像を配信するとともに、スクランブル交差点と横浜アリーナのライブ参加者1万2千人にLEDライトを配布し、双方の『光』をリンクさせた演出を行いました。

この試みにおいて、『光』や『音』の遅延があっては到底成功出来なかったのですが、5G技術を活用したことで、横浜アリーナからスクランブル交差点をつないで映像や音を遅れることなくリアルタイムで伝送することが出来ました。

嵐のコンサートも2014年の『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』から、このようなLEDを活用した光のリンクの演出を取り入れています。嵐5人が腕に付けた筋肉の動きを感知する機械と、参加者が持つペンライトがセンサーでつながれており、曲のリズムに合わせて色を変えるというものです。会場が一体感につつまれ、大きな反響を呼びました。

更に嵐は、2017年から巨大なLEDモニターを活用したデジタルアートの披露等も行っています。これまでのコンサート演出の進化や、今までになかったネット進出などの取り組みを見ると、今後は5Gなどの最新技術を活用したパフォーマンスが期待できると言えるでしょう。

まとめ

5Gは単に『通信速度が速くなるから』と商用化を首を長くして待ち続けている方もいらっしゃるかもしれませんが、それだけではありません。今後は、コンサートやライブなどのあり方が変わってくることから、身近なところで5Gを体感する機会も多くなる事でしょう。特に、動画やSNSの市場はここ数年で大幅に拡大しました。5G通信が普及すると、ますますこれらのサービスの需要は増していくことが予想されます。

このように、時代やニーズに合わせたサービスの展開や、技術の拡大は必然であるともいえるでしょう。その1つが5Gを活用したコンサートでもあります。嵐が今年12月まで、どのような形で音楽業界に爪跡を残していくのか、期待は高まっていくばかりですね。