AppleWatchが医療機器として正式登録!5G対応はいつか?

Appleから今期、iPhoneをはじめ、AppleWatchやiPad等の新シリーズ発売を予定しています。新シリーズのスペック等正式な発表は9月16日ですが、先日9月4日にAppleWatchが正式に医療機器として承認されたことで『AppleWatch外来』の設置を発表する医院も出てきており、より高度な医療を実現するうえでも『5G』の対応が期待されます。

本記事ではAppleWatchが医療機器として正式登録された内容から、AppleWatchが5G対応になるのかの予想、そしてAppleWatchが5G対応になることで、医療機器としてどのような役目を果たすことができるのかという点について言及してまいります。

AppleWatchが医療機器として正式登録

2020年9月4日、AppleWatchの『家庭用心電計プログラム』および『家庭用心拍数モニタプログラム』が国内で医療機器として承認されました。

すでにAppleは2020年6月の時点で医療機器等外国製造業者として認定を受けており、これによってAppleWatchを医療機器として販売することになります。なお、これを受けて御茶ノ水循環器内科では『アップルウォッチ外来』の設置を発表するなど、早くもAppleWatchを医療機器として医療活動に役立てようという試みも始まっています。

AppleWatchとは

そもそもAppleWatchとはAppleが2015年4月24日から販売している腕時計型ウェアラブルコンピュータ(スマートウォッチ)のことで、スマホと連携したり、インターネットに接続したりすることでまるで小さなスマホのように使うことができるものです。

変遷としては、2015年に最初の発売をしてから、2016年のSeries 2ではおサイフケータイに対応し、Suicaを利用できるようになりました。続いて翌年2017年のSeries 3ではGPSモデルとGPS+CELLULAモデルが採用され、2018年にはデザイン等が一新、表示領域も大きくなったSeries 4が発売されています。

そして2019年にはseries5が発売され、発売から毎年のペースで新作が出ている現状です。2020年はseries6の発表が期待されていることはもちろん、現状iPhoneの5G対応等もうわさされている状態ですので、AppleWatchも5G対応になるのではという予想も一部では出ているようです。

AppleWatchによる心拍数センサー

AppleWatch series4以降では電子式心拍数センサ―が内臓されており、心電図を表示する機能がありますが、これまで医療機器承認が必要として心電図の表示等の心電計機能は国内では利用することができませんでした。

ところが今回家庭用心電計プログラムと家庭用心拍数モニタプログラムが承認されたことで、AppleWatch、およびアプリを利用することによって心電図を表示した心拍数をモニタリングすることができるようになりました。

厚生労働省によりますと、家庭用の心電計機能が国内で医療機器承認を取得したのが今回が初めてであるといいます。ただ、家庭用のためこれらを使って計測した結果が直接医師の診断に用いられることはありません。

AppleWatch外来

ではAppleWatch外来では具体的に、Apple Watchで計測し、収集した在宅医療情報をスマートフォンを介して医療機関と共有することで、未診断の心臓病や不整脈の早期発見等を行うことができます。

そもそも不整脈の診断などはその発作の状態の心電図が取れて初めて分かるものです。要は病院に行ってそこで通常の心電図が取れてしまえば、結果として『異常』とはならず経過観察となり、発見や治療が遅れてしまう可能性があるということです。

しかし、AppleWatchはそれを付けていれば1日中心電図などが記録されていく形になりますので異常を早期発見することができ、連携した医療機関にかかることで迅速に対応してもらうことが可能になります。

AppleWatch series6は5G対応のうわさ

医療機関と連携し正式に医療機器として認定されたAppleWatchですが、より高度な医療機器として、そして迅速な対応がなされるようにと、『5G対応』になるのではないかと予想されています。

ここからは、AppleWatch series6のスペックや発売日予想をしていきましょう。

AppleWatch series6の発売日予想

AppleWatch series6は、下記のようなスケジュールで発売されるのではと予想されています。

  • 2020年9月16日(火)発表
  • 2020年9月19日(金)予約開始
  • 2020年9月21日(金)発売

歴代のApple Watchも時期的に同じで、発表から3日後に予約開始、予約開始から7日後に発売という流れになっています。ちなみにiPhone12の発売などは10月と予想されているので、9月16日の発表会では一旦AppleWatchとiPadの新作発表が行われるようです。

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デザイン自体は現行モデルと同様で、耐水機能の向上、データ通信速度アップ、健康機能強化、睡眠トラっキングや指紋認証に対応するなどの予想以外は目立った進化はないようです。AppleWatch外来なども心電計機能が搭載されているモデルであればアプリを入れることで利用することはできるので、現状のモデルで満足するという方は無理して新作を購入しなくてもよいのではないでしょうか。

AppleWatch series6は5G対応?

ただ、スペック的にはあまり変化がないのではと予想されている中で、一つ大きな変化があるとすれば、『5G対応になるかもしれない』という点です。

Appleから今期に発売されるiPhone12(仮)は5G通信に対応すると予想されており、このリーク情報についてはほぼ確定なのではないかとされています。特にAndroidでは5Gサービスが始まった当初から発売をしているものもあり、iPhoneは出遅れたように見えるほどです。

公式発表は後日になりますので5G対応かどうかは現状わかりませんが、その可能性はあるかもしれません。

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AppleWatchが5G対応になってできること

今後AppleWatch外来を展開していく上で、AppleWatchはリアルタイムの情報を記録し、共有していくという面で、疾病の早期発見に役立つことができるとアナウンスされています。

心臓は1分1秒を争う事態にもなりかねませんし、より高度な医療機器として発展していくためにも、5G対応となることで迅速に対応することができるようになります。

また、遠方に住む一人暮らしの高齢者の見守りなどでも高齢者にアップルウォッチ等をつけさせておくことで、医療機関と連携したり、家族のスマホとつながることもできるようになるかもしれません。そうした時に、5G通信を利用して、異常を検知したらリアルタイムで救急に連絡ができたり、医療機関に連絡ができたり、はたまた家族を呼んだりすることができれば、人の命を救うきっかけともなるでしょう。

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まとめ

本記事では、AppleWatchが医療機器として承認されたという話題から、AppleWatchの新シリーズが5G対応となるのか、そして5G対応となった暁には家庭用医療機器としてどのような役目を果たすことができるようになるのかという点について言及いたしました。

考えてみれば時計というものは常に身に着けているという方が多いものです。アクセサリにもなりますし、時間を気軽に確認することができるだけでなく、スマホを取り出せなかったり少しの時間外出するだけでもAppleWatchなどのスマートウォッチを持っていればスマホのように便利に利用することもできます。このように、『普段から耳につけるもの』が、普段から身を守ってくれるものとなれば、非常に安心して日常生活を過ごすことができるし、大切な人も守ることができるようになるかもしれないと思いませんか?

AppleWatch等のスペックの公式発表は9月16日です。期待して待っておきましょう。