アフターコロナの世界を担うのは5G!5Gの活躍の場を検討してみた

現在コロナウイルスの影響で多くの企業が在宅ワークやリモートワークなどを取り入れているのではないでしょうか。実際に、日本がコロナウイルスの影響を受ける前よりも、ずいぶんと政府が掲げた『働き方改革』の形に近づいてきているようにも思えます。
そして、このコロナウイルスの影に隠れておりましたが、各携帯キャリアもそれぞれ3月末から5G通信のサービスを開始しています。コロナウイルスの影響でこれまでよりもさらにインターネット通信の恩恵を受けることになった人々にとって、5G通信は今後、どのような場所でどのように活躍していくでしょうか。
今回は、アフターコロナの世界を予想しながら、5G通信の活躍の場について言及してまいります。
Contents
企業における5Gの活躍
現在、コロナウイルスの感染拡大防止対策として、多くの企業ではテレワークなど、自宅にいながら仕事ができる環境を整え、実践しています。これにより、従来までインターネットと無縁であった企業までネットワーク通信を利用したZOOM会議等を取り入れるようになりました。
・遠隔会議や講演
そこで1つ、5Gが活躍する場としてあげられるのが、遠隔での会議や講演会などの開催です。従来であれば、会議や講演会を行うために県外や海外に出向いたり、集まったりしていたはずです。これがコロナウイルスの影響によって遠隔で集まって行うことができるということを知った企業は、今後、ますますZOOM会議など、ネットワークを利用したオンライン会議を取り入れていくということが予想されます。
しかし、現在の通信環境は、4G回線や家庭用Wi-Fi、企業独自で導入しているWi-Fiなどで整えていることが一般的です。これらの通信環境では時折フリーズしたり、遅延があったりなどの不具合が生じたりした経験がある方も少なくないのではないでしょうか。
5G通信は4G回線の約100倍の通信速度、リアルタイムとの遅延はほぼ0であるとアナウンスされていますので、こうしたオンライン会議、遠隔会議や講演などにおいても活躍するということが予想できます。
・ローカル5Gで高速通信且つ、セキュリティも担保
また、企業であればぜひ、導入しておきたいのがキャリアの5G同様の性質を持ちながら、独自のネットワークであるため高セキュリティが担保できる『ローカル5G』です。
専用の免許を取得しなければならないなどの手間はあるものの、日常的に高速な通信環境を整えることができる上に、キャリアの回線ではなく、Wi-Fi同様独自のネットワークを構築するわけですので高セキュリティを担保することが可能です。
この、現在のコロナ禍でネットワークを利用する企業が増えると、ローカル5Gを導入する企業も増えるのではないでしょうか。講演会などを開催する際も5Gを活用することでVRなどを用いることができ、新しいコミュニケーションの形を生み出すことができる可能性もあります。
店舗における5Gの活躍
続いて、飲食店や小売店などの店舗において、5Gはどのように活躍するのかという点について見ていきましょう。
ECサイトの充実化
ECサイトは特に5Gの影響を多く及ぼすであろうといわれている業種の一つです。5G通信により、WEBサイトの表示速度は限りなく0になることで、セッション数が増加するのはもちろん、表示時間遅延で商機を逃すこともなくなるだろうと予想されています。
さらに、動画によるコマース、ライブコマース、VRコマースといったこれまで、通信速度が遅かったためにできなかった、高画質動画による新しいスタイルのネットショッピングが加速する可能性もあるでしょう。
従来のECサイトは、写真とテキストが商品価値を伝える唯一の手段んでありましたが、5Gがモバイルキャリアをはじめ、様々なところで利用ができるようになると、動画を活用したコンテンツが増えることも予想されます。というのも4G通信では1時間の動画を30分ほどでダウンロードするのに対し、5G通信であればわずか3秒でのダウンロードが可能になるからです。
このように気軽に動画を見ることができるようになれば、動画であったりVRであったり、新しいECサイトの形が推進されていくのではないでしょうか。
特にコロナウイルスの影響で、これまでよりもさらにECサイトの需要が拡大しました。外出できない分、人々はインターネット上で日常的な買い物を行うようになったのです。飲食店もしかり、ネットで注文し、宅配やテイクアウトができるようにシフトした店舗も多いのではないでしょうか。
今後、5G通信を活用することでウェブサイト、ECサイト上に新しいコンテンツでもって訴求していくようになると予想できます。
宅配に活用される追跡付きドローン
また、アメリカなどの海外の1部では利用されている地域もあるというドローンの活用です。日本でもコロナウイルスの感染対策として宅配業者との接触を防ぐため、玄関先に荷物を宅配してもらい、非対面で荷物を受け取る子おtができる『置き配』と呼ばれるサービスが開始されました。
今後、5G通信はドローンなどの遠隔操作も可能になることから、ECサイトと連携して5Gやカメラを搭載したドローンで注文者の自宅まで荷物を届けるといったサービスも出てくるかもしれません。
教育現場における5Gの活躍
また、教育現場は特に『密集』『密接』『密閉』のいわゆる『3密』がそろう場所であるといわれています。それにより、政府は教育機関においては3月上旬から休校の要請を出し、GWが明けても未だ新学期が始まっていないといった学校への登校が許可されていないといった学校もあるようです。
そうした中、一部の学校では、自宅学習などのプリントを配布するだけでなく、ZOOMなどのオンラインシステムを用いたオンライン授業やオンラインホームルームが開始されています。
ICT教育の推進
このように、自宅にいる生徒と、先生をつなぐオンラインシステムで、オンライン授業などをするようになったことで、一つ、ICT教育が促進される可能性もあるといえるでしょう。
特に、5G通信を活用すれば、オンライン授業などでも遅延のストレスなく進めることができる上に、外部から読んでいた講師の先生などの特別授業も、オンラインで簡単に行うことができるようになります。ALTなども、時差等を配慮したうえであれば、外国とリアルタイムでつながり、現地の先生に直接英語を教えてもらう機会を設けることもできるようになるでしょう。
5Gは、教育現場において学習の幅を広げるといったことにつながるかもしれません。
娯楽の場における5Gの活躍
最後は、サッカー観戦やアーティストのライブ等、娯楽の場における5Gの活躍について見ていきます。実際に現在はコロナウイルスの影響で、サッカー観戦やアーティストのライブは次々に中止となっていっており、選手やアーティストなども自宅での待機を余儀なくされているところです。
そんな中、現在彼らは自宅でリアルタイムの動画を配信したり、ファンと触れ合う機会を多く作るといった新しいサービスにシフトしていっています。
ファンと近くなれるサービス群
特に、嵐やEXILEなどの国民的アーティストたちは、メンバー同士でコラボしてInstagramを活用した動画配信おを行ったり、自宅でできる歌い方講座などをYouTubeにアップしたりしています。
このようなサービス群が増えたことで、動画を見る機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。ところがやはり、リアルタイムの配信は特にリアルタイムとの誤差が生じることで、どこか見えない壁のようなものを感じてしまうといった方も少なくないでしょう。
しかし5G通信を利用すればアーティストの時間をさらに共有することができ、コメント等のやり取りもスムーズにいくことから、距離が近くなったように感じる場面が増えるはずです。ですので、5G通信の利用がさらに拡大すれば、ファンとアーティストをつなぐサービス群も更に充実していくのではないでしょうか。
リアル会場は高級化?
また、コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ここから数年程度は外出自粛を緩めたり、規制したりといった状況が続くことになるようです。そうすると、一度に何万人もの人々が集結してしまうコンサートやスポーツ観戦などは危険な場所となってしまいます。
ですから、今後は、リアル会場に行くことができる人数はごくわずかに限られる分、パスワードなどを購入すれば、自宅でもリアルタイム配信を視聴できるといった形になるのではないでしょうか。むしろリアル会場が高級化して自宅での配信を望むといった人が増える可能性もあります。
まとめ
今回は、コロナウイルスの影響によって、様々な面でインターネットが活用されるようになったことにより、今後各業界が5Gを活用することでアフターコロナはどのような世界になるのかという点について言及してまいりました。
あくまで可能性の話ではあるものの、日本も着実にオンライン化していっているため、今回ご紹介した内容に少しずつ近づいていくのではないでしょうか。
アフターコロナは遅かれ早かれ5Gの恩恵を受ける業界が多数出てくることが予想されます。今のうちに5Gについて多くの情報を集めておくのもよいかもしれません。5Gチョイスでも5Gに関する最新情報を随時更新していきますので、ぜひコラムをご覧ください。