5GiPhone『iPhone12pro』って何がすごい?

2020年10月14日、iPhoneの新モデル「iPhone12」の発売が発表されました。iPhone12は次世代通信規格「5G」に対応するiPhoneとして注目を集めています。5G対応以外にもスマホ最速のA14 Bionicチップの搭載、強化されたカメラ機能、強固なカバーガラス、耐水・防塵性能などが魅力となっています。iPhone12シリーズは現時点で4種類の機種が発表されています。今回はiPhone12を紹介すると共に、ハイエンドモデルに当たる「iPhone12pro」の特徴を見ていきたいと思います。
Contents
アップルが発売したiPhoneの種類
これまでもAppleは、ほぼ毎年の間隔でiPhoneシリーズを発表してきました。2007年1月の第一弾から始まり、2019年には「iPhone11」シリーズが、2020年には第2世代の小型機種に当たる「iPhoneSE」が発売されています。
iPhone12シリーズは「11」と同様に、超広角と広角のデュアルレンズが搭載されています。さらに「Pro」は3眼カメラ搭載を継続し、NASAでも採用されている「LiDAR(ライダー)スキャナー」のセンサーも搭載されました。これは光が物体に反射して戻ってくる間の時間を計測し、瞬時にピントを合わせるシステムです。このシステムにより、今まで以上に鮮明で臨場感あふれる写真や動画の撮影が可能になるでしょう。
iPhone12シリーズ
Appleが発表したiPhone12シリーズは、一度に発表される機種の数としては過去最多の4種類です。
iPhone 12 mini
エントリーモデル。5.4インチ有機EL。iPhoneSEとiPhone8の中間サイズの小型・軽量の機種。
iPhone 12
エントリーモデル。6.1インチ有機EL。iPhone11の後継となる機種。
iPhone 12 Pro
ハイエンドモデル。6.1インチ有機EL。iPhone11 Proの後継となる機種。
iPhone 12 Pro Max
ハイエンドモデル。6.7インチ有機EL。iPhonePro Maxの後継となる機種。
iPhone12シリーズでは液晶ディスプレイが廃止され、全モデルが有機ELディスプレイとなりました。全モデルが5G通信に対応し、5Gエリア外では今まで通り4G通信が利用できます。すべてのモデルには、現状スマホ最速となる「A14 Bionic」チップが搭載されており、パフォーマンスが劇的に向上しました。さらにセラミックシールドを採用することで、落下耐性が約四倍になり、衝撃や傷への耐久性も向上しています。
iPhone12proのスペックと他iPhone12との違い
iPhone12シリーズは4種類ともに特徴があります。各機種のスペックを表にしましたので、比較してみましょう。
iPhone 12 Pro
画面サイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ | 有機EL・Super Retina XDR |
CPU | A14 Bionic |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB |
カメラ | 超広角 + 広角 + 望遠(光学4倍) + LiDAR |
モバイル通信 | 5G、4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
耐水・防塵 | IP68 |
ワイヤレス充電 | Magsafe:最大15W、Qi:最大7.5W |
サイズ | 146.7 × 71.5 × 7.4mm |
重量 | 187g |
カラー | 4種(シルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー) |
価格 | 106,800円 |
iPhone 12 Pro Max
画面サイズ | 6.7インチ |
ディスプレイ | 有機EL・Super Retina XDR |
CPU | A14 Bionic |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB |
カメラ | 超広角 + 広角(47%大きいセンサー) + 望遠(光学5倍) + LiDAR |
モバイル通信 | 5G、4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
耐水・防塵 | IP68 |
ワイヤレス充電 | Magsafe:最大15W、Qi:最大7.5W |
サイズ | 160.8 × 78.1 × 7.4mm |
重量 | 226g |
カラー | 4種(シルバー、グラファイト、ゴールド、パシフィックブルー) |
価格 | 117,800円 |
iPhone 12
画面サイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ | 有機EL・Super Retina XDR |
CPU | A14 Bionic |
ストレージ | 64GB・128GB・256GB |
カメラ | 超広角 + 広角 |
モバイル通信 | 5G、4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
耐水・防塵 | IP68 |
ワイヤレス充電 | Magsafe:最大15W、Qi:最大7.5W |
サイズ | 146.7 × 71.5 × 7.4mm |
重量 | 162g |
カラー | 5種(ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、レッド) |
価格 | 85,800円 |
iPhone 12 mini
画面サイズ | 5.4インチ |
ディスプレイ | 有機EL・Super Retina XDR |
CPU | A14 Bionic |
ストレージ | 64GB・128GB・256GB |
カメラ | 超広角 + 広角 |
モバイル通信 | 5G、4G LTE |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
耐水・防塵 | IP68 |
ワイヤレス充電 | Magsafe:最大15W、Qi:最大7.5W |
サイズ | 131.5 × 64.2 × 7.4mm |
重量 | 133g |
カラー | 5種(ブラック、ホワイト、ブルー、グリーン、レッド) |
価格 | 74,800円 |
iPhone12proのカメラはデジカメ並み?
iPhone12proは最高のカメラ性能が追求されており、デジカメ並とも言われています。iPhone12pro/proMAXは三眼レンズとなっており、さらに望遠レンズも追加されています。デジカメ並とも言われるiPhone12proのカメラ性能について、詳しく見ていきましょう。
LiDAR測距センサーを搭載
NASAでも採用されている「LiDAR測距センサー」を搭載することにより、暗所でのオートフォーカスが最大六倍にまで高速化されました。広角・超広角の両方でナイトモードが使用できます、さらにLiDARは写真以外のARアプリにも活用できます。
たとえば背面カメラを向けた方向にある空間の検知を行うことで、ARアプリの描画精度が向上します。他にも写真の自動加工にも効能をもたらしてくれるでしょう。マシンラーニング補正により、写真の画質を上げることも期待されています。
画素数
iPhone12proの前面カメラには、F2.2の1,200万画素カメラが搭載されています。新フォーマットとなるApple ProRAWでの撮影も可能です。さらに動画に関しては、世界初となるDolby Vision HDRでの動画撮影も可能となりました。
A14 Bionic
iPhone12シリーズに搭載されているA14 Bionicは、現状世界最速の高性能チップです。他のスマホ向けチップと比較しても、最大で50パーセント高速のCPUとGPUを備えています。
A14 Bionicは、新しい画像信号プロセッサ(ISP)と共に画質を向上させてくれるでしょう。伝統的なカメラでは実現できなかった、パワフルなコンピュテーショナルフォトグラフィを実現できると期待されています。画像に関するあらゆるクリエイティブコントロールを、iPhoneもしくは写真編集アプリで体験できるでしょう。
TrueDepthカメラと超広角カメラ
iPhone12proはナイトモードが強化されています。TrueDepthカメラと超広角カメラでも利用できるようになり、さらに明るい映像を撮影できるようになりました。暗い場所で三脚を使った場合、露光時間を長くすることでビデオが鮮明になるでしょう。
iPhone12proはどんな人におすすめ?
iPhone12シリーズは4種類の発売が予定されています。その中でもiPhone12proがおすすめなのは、どんな条件に該当する人なのでしょうか。たとえば以下のような特徴を持つ人には、通常のiPhone12よりもiPhone12proがおすすめです。
ハイエンド向け機種がほしい
iPhone12Proはハイエンドモデルなので、値段が106,800円と高めに設定されていますしかしその分だけiPhone12より性能が強化されています。ストレージ容量はiPhone12が「64GB/128GB/256GB」なのに対し、iPhone12proは「128GB/256GB/512GB」が用意されています。
最低/最大ストレージに差があるので、ストレージに余裕が欲しい人は、iPhone12proの方がいいでしょう。たとえば写真や動画をよく撮影する人、音楽や映画をダウンロードすることが多い人におすすめです。
カメラ性能にこだわりたい
iPhone12は二眼カメラですが、iPhone12Proは三眼カメラに加えてLiDARスキャナーが採用されました。またiPhone12には望遠カメラが備わっていませんが、iPhone12Proには備わっています。iPhone12の光学ズームが二倍までなのに対して、iPhone12Proの光学ズームは四倍までとなっています。
素材やカラーにこだわりたい
iPhone12proはサイドフレームがステンレス素材、背面はマットなガラス素材となっています。iPhone12と12miniはサイドフレームがアルミニウム素材、背面は透明なガラス素材です。素材の高級感にこだわりたい人は、iPhone12Proの方がいいでしょう。
またカラーバリエーションは、iPhone12/12miniが5種類、pro/proMAXが4種類です。
iPhone12/12miniが明るい色合いなのに対し、iPhone12Pro/Pro Maxは落ち着いたカラーリングとなっています。
まとめ
今回はiPhone12Proを中心に、新iPhone12シリーズについて解説しました。
iPhone12Proは総合的に見てスペックが高いハイエンドモデルです。容量も大きく、カメラ性能などもiPhone12に比べると格段に強化されています。特に大きな特徴と言えるカメラ性能は、三眼カメラとLiDARスキャナーの搭載により、今までにないカメラ体験が期待されています。カメラ性能にこだわりたい人には、iPhone12よりもiPhone12Proがおすすめです。
スマホ選びは使用目的に合わせて選ぶ必要があります。値段やスペックだけではなく、どんな使い方をしたいのかを考えて機種を選びましょう。今回紹介したポイントを踏まえて、iPhone12Pro購入の判断材料にしてください。