国内メーカー初の5Gスマホはシャープから!気になるスペックを大解剖

今春の本格的な5G通信の商用化に向けて、とうとう国内メーカーでも5Gスマホの発売が発表されました。5Gは、4G回線と比べて圧倒的な速さの通信を体感できることや、大容量の通信ができることから、5G対応のスマホが気になっている方も少なくありません。

特に、今回シャープが発表した5Gスマホは国内メーカー初の5G対応スマホであったこともあり、大きな注目を集めているところです。

本記事では、シャープの5G対応スマホ『AQUOS R5G』のスペック、気になる価格帯や発売日などを解説していきたいと思います。これから5Gスマホの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

シャープが5Gスマホ『AQUOS R5G』発表

2020年2月17日、国内初の5G対応スマホとして、シャープから『AQUOS R5G』が発表されました。『AQUOS R3』などのRシリーズの後継モデルですが、『AQUOS R4』という名称は、5Gの『5』に合わせるためか、飛ばされているようです。

AQUOS R5GはRシリーズ最新で5G対応

『AQUOS 5G』の最大のポイントは、国内メーカーとしては初となる通信規格『5G通信』に対応していることです。現在の通信規格『4G/LTE』のおよそ100倍ほどの通信速度、通信容量をもち、リアルタイムとの誤差がほぼなくなることから、動画などの映像視聴やインターネット検索などがストレスなく行えると期待されています。

特に、2020年夏に開催予定の東京オリンピックでは、5G通信を活用して360度自由角度からスポーツを観戦できるサービスやVR観戦等を予定しています。それらにおいても、『AQUOS 5G』などの5G対応スマホを持っていれば自宅に居ながら簡単に新体験ができることでしょう。

『AQUOS 5G』は5G通信の対応エリア等の条件をクリアすれば、購入後すぐに『5G通信』のサービスを則利用することができます。

AQUOS R5Gは次世代Wi-Fi規格Wi-Fi6にも対応

5G通信に続いて、次世代Wi-Fi通信規格Wi-Fi6にも対応しています。Wi-Fi6で利用されるのは規格名「IEEE 802.11ax」最大通信速度「9.6Gbps」周波数帯「2.4GHz 帯 5GHz 帯」となります。

国内向けの周波数帯にはすべて対応しており、モバイル通信もWi-Fiでの通信も高速な通信に対応しているのが『AQUOS 5G』です。

AQUOS R5Gの取り扱いキャリアは?

現状(2020.02.26時点)で取り扱いキャリアは発表されておりません。

ただ、前回のモデル『AQUOS R3』は国内三大キャリアである『ドコモ』『ソフトバンク』『au』の3社で発売されておりますので、今回も同様に3社から発売されるのではないでしょうか。

AQUOS R5Gの発売日について

AQUOS R5Gの発売は2020年春と発表されています。そうなると、具体的な発売日としては2020年の3月から5月ごろになるかと思いますが、キャリア別に発売の時期には、ずれが生じるはずです。

例えば、ドコモの場合ですと、『夏秋モデル』を5月中旬、『冬春モデル』を10月中旬に発表するのが恒例となっています。ですので、従来と同じようなスケジュールになるのであれば、ドコモからの発売は5月以降となる可能性もあるかもしれません。これまでの各キャリアの発売日としては、『AQUOS R3』を例にとると、ソフトバンク2019年5月24日、au2019年5月25日、ドコモ2019年6月1日となっていました。

ただ、5G通信の利用開始が3月から4月ごろになるのであれば、それに合わせて発売される可能性もあるでしょう。現時点で、各キャリアからの具体的な発売日の発表はありませんので、発表され次第随時更新していきます。

AQUOS R5Gの価格は?

AQUOS R5Gの価格は公式発表はまだありません。前回のモデルである『AQUOS R3』は各キャリアでの発売時に10万円前後での発売でしたので、おそらく今回は5G対応などのスペック向上の面から見ると、10万円以上となるのではないでしょうか。

しかし、初の5Gスマホ発売ということもあり、各社キャンペーンが実施される可能性もありますので、実際は前回モデル『AQUOS R3』の販売価格と変わらないといった場合もあるかもしれませんね。

AQUOS R5Gは8K、4眼で超ハイスペック!

AQUOS R5Gは、5G対応になり、大容量で高速な通信が可能になったことから、カメラや映像におけるスペックが向上しており、フラッグシップモデルであるといわれています。ここからは、前回モデルの『AQUOS R3』と比較しながらAQUOS R5Gのスペックを見ていきたいと思います。

AQUOS R5GとAQUOS R3のスペック比較

アウトカメラは4眼、8Kの動画撮影も可能

AQUOS R5Gのアウトカメラは8K撮影に対応した『超広角カメラ』のほかに、『望遠カメラ』『標準カメラ』、被写体との距離を計測する『ToFカメラ』の4つが搭載されたクアッドカメラになります。すべてのズーム域において12メガピクセルで撮影でき、ToFカメラ(深度センサー)の搭載によりポートレートモードを違和感なく撮影することが可能となりました。また上部インカメラと前面指紋センサーのある下部には、切り欠きが設けられています。

この8Kワイドカメラはシャープのスマホ初の搭載とのことです。

広範囲を高解像度で撮影し、動画に映った人や動物をAiが自動認識する『フォーカス再生』機能を利用することで、被写体にズームした再生もすることができます。高解像度な8Kに対応しておりますので、ズームしても高い解像度が維持できるため、映像からの切りだし素材作成にも役立てることができるでしょう。ただし8Kで撮影した映像を低画像度で保存する、映像を切り出すといった機能は備えておりません。その代わりにフォーカス再生時の映像をフルHD動画として保存する機能は搭載されているので、低画質で保存する場合や映像を切り出したい場合はそちらで対応する必要があります。

このように、トリプルレンズカメラによる写真撮影機能もさることながら、8K撮影機能をも持ち合わせるAQUOS R5Gは、動画コンテンツ制作者でも満足できるモデルでもあるかもしれません。

Pro IGZOディスプレイ搭載

AQUOS R5Gには、シャープが独自開発した『Pro IGZOディスプレイ』が搭載されています。Pro IGZOディスプレイ』では、HDR動画で10ビットカラー表示(10億色表示)が可能であり、更には画像輝度は最大で約1000nitsという、前モデルの1.2倍の明るさを誇ります。多くのスマホで使用される有機ELディスプレイよりも高い輝度で、太陽の下でもくっきりとディスプレイが表示されるでしょう。

もはや人間でも識別不能な色まで表示することが可能であり、更にはコントラスト等をダイナミックに表現する『ドルビービジョン』や最適な明るさに調節する『りタッチカラーテクノロジー』などの映像に関する技術を詰め込んでいます。

このようなディスプレイ表示における技術は、シャープ製のデジタルサイネージ(電子広告)にも採用されているほどの技術で、それをスマホで体感することが出来るようになるわけです。

5G対応ということで、5Gによる圧倒的な通信速度と組み合わせれば、外出先でも動画や映像の視聴、撮影を存分に楽しむことができるでしょう。

AQUOS R5Gなどの5Gスマホはこんな人におすすめ

5Gの大きな特徴の一つに『高速・大容量』が挙げられます。AQUOS R5Gも高速・大容量を活用して、従来よりも遥かに高速での動画のダウンロードが可能となります。さらにシャープは以前より5Gの時代を見据えて、動画コミュニケーションに注力したスマホ開発を進めてきました。それらの技術はAQUOS R5Gにおいて、8Kワイドカメラやフォーカス再生といった形で実現されています。撮影したデータのクラウドストレージや、SNSへのアップロードなども可能となります。

ですので、5G通信の高速で大容量の通信を活かして、スマホでも、より画質の良い映像を楽しみたいという方や、スマホゲームも高解像度で楽しみたいという方におすすめです。更に、前述にもあるように、今夏開催予定の東京オリンピックにおいては、5G通信を活用した新しい観戦サービスが出てくることも予想されます。例えば5GスマホをVRゴーグルにセットすることで、さまざまな角度からVR映像への切り替えを行うことができたり、ARグラスなどにチームや選手についての情報を映して閲覧することも可能なサービスなどです。スタジアムさながらの臨場感を味わいつつ、よりエキサイティングなスポーツ観戦が実現できるでしょう。

また、IoT技術が発展する現代において、家電をWi-Fiに接続して使用しているケースも少なくありません。5Gスマホなら1平方キロメートルあたり100万台以上のデバイスが同時にモバイル接続できるようになるので、各デバイスを直接モバイル通信に接続することも可能です。5Gスマホが一台あればエアコン、洗濯機、さらには鍵といった家電デバイスを操作することも夢ではなくなります。

このように、5G通信をいち早く体感したい、最新、最高の性能にこだわりたい、写真だけでなく画像もきれいに撮影したいという方にはこの5G対応のスマホがおすすめです。

シャープは今後2年ですべて5G対応に!?

AQUOS R5Gの発売が発表された2020年2月17日の発表会では、2021年度中にはすべてのAQUOSスマートフォンを5G対応にするとの宣言もなされました。これはブランドの中で重要視されているフラッグシップモデルに関わらず、低価格帯のスマホにも同様の対応がなされるという意思表示です。

2020年3月末尾までの今後2年間の間に、AQUOSのスマホは全機種5G対応を標準化すると考えて問題ないでしょう。

現在、4G LTEスマホの価格帯と5Gスマホの価格帯には開きがあります。そのため低価格帯のスマホも5G対応というと、現状では難しいと感じてしまうかもしれません。しかし2年後であればチップセットの進化、製造コストの低減などが考えられるので、ありえないビジョンではないと言えるでしょう。

まとめ

海外での5Gスマホの発表が相次ぐ中、国内での5Gスマホ発表を先駆けたのはシャープでした。これに続いて、先日SONYからも5Gスマホが発表されるなど、いよいよ5G通信の商用化に向けて盛り上がってきているところです。

5Gスマホでは4Gまでの機能が大きく拡張されることから、今まで以上にネットワークをストレスなく利用できるので、これまでにないサービスが登場することが期待されています。5Gのサービス開始、普及によりネットワークの利便性が向上し、5Gスマホは社会に浸透していくと考えられるでしょう。

5G対応のスマホは、主に5Gの高速大容量の通信技術を活かした映像の高解像度化やAi技術の搭載などが見どころとなりそうですね。5Gチョイスでは、今後も5Gに関するトレンドやニュースの発信、最新情報を随時更新しておりますので、是非ご覧ください。