【5Gスマホ】シェアは2023年に8億台規模の予想!

次世代通信規格とされる「5G」は、2020年1月時点で世界24カ国で展開されています。日本での5Gの提供が始まったのは2020年3月。ドコモ・softbank・auの3大キャリアをはじめ、続々と5G端末が売り出されています。5Gのこれまでにない超高速通信・超低遅延・多数同時接続によって、私たちの生活は大きく変わるでしょう。本記事では5Gスマートフォンの世界シェアや、5Gスマートフォンの動向についてご紹介していきます。
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5Gスマホのシェアは3年で4Gを抜く?
提供が始まったばかりの5Gですが、普及は進んでいます。Canalysの指摘によれば、2023年に世界の5Gスマートフォン端末出荷率はスマートフォン全体の51.4%に到達し、4Gスマートフォン端末の出荷率を追抜くと言われています。
(参考:Canalys 19億個の5Gスマートフォンが今後5年間で出荷され、2023年に4Gを追い越す)
同じくCanalysは、5Gスマートフォンの普及率は、5G先進国として先頭を走る中国と米国が高くなるだろうと指摘。2023年の5Gスマートフォンの出荷率は全体の内、中国が34%、米国が18.8%と2カ国でほぼ半数を占めています。5Gの広がりによって、IoTの利用率も上昇していくでしょう。
5Gスマホ2021年でも全体の39%の予想
調査会社TrendForceは、2020年以降には5Gスマートフォンの販売価格が下がり始めると予想。現在市場で販売されている5Gスマートフォンは、フラッグシップ級の高級端末が中心であり、端末代金が10万円を超えることも珍しくありません。4G端末と変わらない価格帯で5Gが使えるようになれば、普及率は上昇するでしょう。安価な5Gスマートフォンが登場した2021年にはスマートフォン機器全体の39.5%を5Gスマートフォンが占める見通しです。2025年には移動通信機器のうち5台に1台が5G端末になると予想しており、5Gの利用率は順調に伸びていくでしょう。
5Gスマホ2023年には8億台規模に
2021年の時点でスマートフォン機器の39.5%と5億台の出荷が見込まれている5Gスマートフォン。さらに2年後の2023年には8億台規模まで出荷台数上昇するという見通しが立っています。
4Gスマートフォン普及の歴史を振り返ってみると、普及を促すポイントは「低価格帯機種の販売」と「基地局の増加」が重要。2020年中国では低価格帯の5Gスマートフォンが登場し、2020年末までに60万か所の5G基地局を設置すると表明しています。
本格的に5Gユーザーを増やすためには、安価な5G端末の登場だけでなく、家でも外出先でもどこでも5Gが使える程の基地局設置が必要と言えそうです。
5G対応iPhoneは7,000万台
2020年1月~6月の5Gスマートフォン市場の中心は中国でしょう。ファーウェイやサムスン、オッポなどの大手中国メーカーが5G端末を次々と発売しており、TrendForceによれば、全5G対応スマートフォンの生産台数の75%を中国が占めると発表しています。しかし、2020年の後半にはAppleが5G市場に参入することで、市場は大きく変化するでしょう。Appleから5G対応iPhoneが登場すれば、2020年内で7,000万台が生産予定となる予定です。
》5G対応iPhoneの詳細が気になるという方はこちらの記事をご覧ください!
5G対応iPhone生産数は全体の2位に
Appleが5G市場に登場後の、2020年の年間5G端末生産数の予想を見てみましょう。1位ファーウェイ(7,400万台)、2位Apple(7,000万台)、3位サムスン(2,900万台)となっており、ファーウェイとアップルの2社で、5G市場全体の60%を占めるとされています。
(画像引用:トレンドフォース)
5Gスマホの利用難点は5G基地局
日本でも3大キャリアが5Gスマートフォンの販売を開始しましたが、現状5G提供エリアは限定的と言えるでしょう。5G対応スマートフォンを購入したとしても、どこでも5G接続される訳ではありません。日本全土で5Gを利用するためには、5G基地局の数を増やして、提供エリアを広げていく必要があります。
5G基地局の展開状況について
5G基地局を早期普及するため、通信キャリアは基地局の整備を進めています。4Gは人と人のコミュニケーションの活用が目的としていましたが、5Gは産業にもネットワークを活用。人の住まない地域にも基地局を設置するため、これまでよりも多い基地局の設置が必要となります。
総務省の「第5世代移動通信システム(5G)の今と将来展望」では、日本全土を10km四方のメッシュに区切り、メッシュ毎に5G基地局を整備することで、5Gの全国展開でき、産業での5G活用は2022年ごろから本格化するだろうと発表しています。
5G基地局の今後の展開予定
総務省は、すでに4G基地局として展開されている基地局を、5G基地局に置き換えることで、5Gの早期普及を目指しています。21年度末までには全国の約90%を5G提供エリアにする方針を打ち出しました。こちらでは、各キャリアの5G基地局の展開予定について見てみましょう。
ドコモは2020年6月末までに47都道府県の全てに基地局を配置すると表明しており、2021年に1万局、2024年3月末までに2万局以上の設置を目指しています。
auは、2024年3月末までに1万局、2024年3月末までに5万局以上の基地局を設置予定。auはメインの基地局にサムスン電子を採用し、1台当たりのコストが安い小型基地局を大量設置することで、カバー範囲を広げていくとしています。
ソフトバンクは、2023年3月末までに1万1,810台の設置を目指しています。ドコモ、auと比較して基地局の設置数が少ないのは、自動運転などの低遅延の特性に注力するため、5G基地局の展開を抑えていると想定されます。
さらに通信事業者による5Gがすぐに展開されない地域では、ローカル5Gを地域の企業や自治体等が設置することで、より多様的な5Gの活用が見込まれています。
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まとめ
2020年3月末から日本でも取り扱いが始まった5Gサービス。現状ハイクラスな高価格端末が中心で販売が進められていますが、海外の状況を見ると、今後は低価格な5G端末も展開されるかもしれませんね。2020年後半にはアップルから5G対応iPhoneが発売される予定ですし、今後とも5Gの提供エリア拡大に注目していきましょう。