5Gスマホが1万円台に?格安スマホと、利用するメリット・デメリット

2020年は日本でも5Gが本格的にサービス開始しました。大手キャリアも5G対応スマホを提供しています。大手キャリアだけではなく、格安スマホ業界でも5G対応端末が登場しています。

そこで今回は、格安で買える5G対応スマホについて、調査してきました。スペックや値段、メリット・デメリットについて調べてあります。格安5Gスマホに興味のある人は、ぜひ目を通してみてください。 

1万円~3万円で買える格安5Gスマホが登場!

市場で出回っている製品の中でも、安く購入できる格安5Gスマホを調べてきました。この項目では、1~3万円台で買える格安スマホを紹介します。以下の表にまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

 

  メーカー 値段 ディスプレイ RAM/ROM構成
Realme V3 Realme 1万7000円~ 6.5インチ 6GB+64GB、

6GB+128GB、

8GB+128GB

Realme V7 Realme 2万8000円~ 6.4インチ 6GB+128GB、

8GB+128GB

Realme V7 Pro Realme 3万5000円~ 6.55インチ 8GB+128GB、

8GB+256GB

AXON 20 5G ZTE 3万5000円~ 6.92インチ 6GB+128GB、

8GB+128GB、

8GB+256GB

Huawei Enjoy 20 Huawei 2万7000円~ 6.6インチ 4GB+128GB、

6GB+128GB

Huawei Enjoy 20 Plus Huawei 3万6000円~ 6.63インチ 6GB+128GB、

8GB+128GB

Reno 4 SE OPPO 3万9000円~ 6.43インチ 8GB+128GB、

8GB+256GB

Xiaomi M 10T Lite Xiaomi 3万5000円~ 6.67インチ 6GB+64GB、

6GB+128GB

 

格安の5Gスマホを利用するメリット

5G対応の格安スマホを利用するメリットには、以下のような事柄が挙げられます。

購入費用を抑えられる

第一のメリットは、初期費用を抑えて5G対応スマホを購入できるという点です。格安スマホは端末代金が安いので、購入時にかかる費用を抑えられます。たとえばたとえば同じ5G対応の「iPhone12」は、Appleストアで買うと85,800円の費用が発生しますが格安スマホなら、もっとも安くて1~2万円で購入できるでしょう。

また、総務省の指導により、携帯キャリアでは端末代の実質0円がなくなりました。通信サービスの月額料金とスマホの端末代金を分けた「分離プラン」が、2019年10月より義務化されています。

以前と比べると割安になった反面、端末購入時に支払う料金が高くなったので価格が安い格安スマホは、購入費用を抑えたい人にとって、メリットが大きいと言えるでしょう。

格安で5G通信を体験できる

二つ目のメリットは、費用を抑えて5G通信を利用できることです。第5世代移動通信システムの5Gは、4Gよりも高速・大容量のデータ通信が実現されています。それに加えて低遅延や、同時多数接続といった特徴を持つ次世代の通信規格です。

5G対応の格安スマホなら、料金を抑えて最新の5G通信が体験できます。動画視聴やアプリのダウンロードなども、4Gより快適に行えるようになるでしょう。

性能面でも充実している

三つ目のメリットはスペック・機能面です。格安スマホは低価格といっても、スペックは十分にあります。古いハイエンドのスマホを使い続けるよりも、最新の格安スマホの方が使い勝手がいいというケースもあるでしょう。

たとえば最新の格安スマホは、新機種なのでOSも新しくなっています。古い機種ではアップデートの対象外になることや、アプリの利用制限があるかもしれません。ハイエンドモデルと比較するのでなければ、最新の格安スマホはほぼ問題なく快適に利用できるでしょう。

格安の5Gスマホを利用するデメリット

次に5G対応格安スマホを利用する上で、想定されるデメリットについて見ていきましょう。

Googleサービスが利用できない製品もある

一つ目のデメリットは、メーカーによってはGoogleサービスが利用できないという点です。今回格安スマホを調べていると、海外メーカーの製品が多く目立ちました。特に中国製品が多かったのですが、ここに注意点があります。

中国のHUAWEIは貿易摩擦を背景に、アメリカから規制を受けています。その影響で最近発表されたHUAWEIのスマホは、Googleサービスの対象外となっているのです。スマホでGoogleサービスをよく利用する人は、注意しましょう。HUAWEIは自社のアプリストアを持っているので、アプリのダウンロードはそちらから可能です。

5G対応の格安SIMが少ない

二つ目のデメリットは、日本では現在5Gに対応している格安SIM業者が少ないことです。料金を抑えてスマホを利用したい人にとって、格安スマホと格安SIMは切っても切り離せません。

格安SIMは大手キャリアから通信設備を借りてサービスを提供しています。そのため5G通信設備が拡充するまでの間は、5Gサービスを展開するのが難しいと考えられます。大手キャリアが提供している5Gプランは、4Gと比べると割高になっています。

通信料金を安く抑えたい人にとって、デメリットであると言えるでしょう。

5Gが使えるエリアが限られている

日本での5Gサービスは2020年春に始まったばかりです。現時点で5Gが使えるエリアは限られています。今後全国的に普及していくには、年単位での時間がかかるでしょう。

もし5Gエリアが少ない場所に住んでいる場合、5Gスマホを用意しても高速通信体験を味わうのは難しい状況です。大手キャリアは5G対応エリアを発表しています。まずはお住まいの地域が5G対応エリアかどうか、確認しておきましょう。

格安の5Gスマホと通常価格のスマホは何が違う?

これまで格安5Gスマホについて説明してきました。格安スマホと通常価格のスマホは、何がどう違うのでしょうか。違いを確認していきましょう。

MVNO(仮想移動体通信事業者)とは?

格安スマホを語る上で欠かせないのが、MVNO(仮想移動体通信事業者)の存在です。MNVOの格安SIMを対応のSIMフリー端末に挿すだけで、「格安スマホ」としてお得に利用できます。

ただし、MVNOは自前の通信設備を持ちません。つまり、大手キャリアから回線網等を借りてサービスを提供しています。なお大手キャリアに対しては、ネットワーク使用料という形で対価が支払われています。通信設備にかかるコストを削減できるので、低価格でのサービス提供が可能になっているのです。

機能・スペック面での違い

端末としての格安スマホは、海外製が圧倒的に多いと言えます。また通常のスマホと比べると、機能やスペックも抑えられています。機能・スペックを最小限にして、海外メーカー製品を採用することにより、低価格が実現されているのです

何故海外製のスマホが多いのか?

近年は海外製格安スマホの中でも、中国製品の存在感が目立ちます。中国製の格安スマホは、低価格ながら性能がいいと世界的に評判です。何故中国の格安スマホは、世界の市場に増えたのでしょうか

中国には多数のスマホメーカーがあり、各社の競争は激化しています。そこに人件費の安さが加わって、低価格でありながら性能のいい格安スマホが実現されました。今では中国メーカーのHuaweiやOPPOは、安いけど性能がいいと世界的に有名なブランドになりました。

こうした関係から、格安スマホ業界では中国製品が急速にシェア率を伸ばしているのです

日本製の格安スマホもありますが、海外製に比べるとやや高額の価格帯となっています。格安スマホはハイエンドモデルと比較しなければ、ほぼ問題なく利用できるでしょう。

しかし機種によっては、処理速度や解像度、メモリ、ストレージ容量などが劣る場合もあるので注意しましょう。

一部の機能が使えないこともある

格安スマホのOSは、大手キャリア同様にAndroidが主流となっています。電話回線も大手キャリアの回線を利用しているので、対応エリアも変わりません。

しかし格安スマホの場合、同じ回線でも通話料、データ通信料、利用可能なサービスが異なります。格安スマホは通常のスマホとほぼ同じように利用できますが、一部の機能は利用できません。大手キャリアから格安スマホに乗り換える時には、機能の違いについてよく理解しておきましょう。

まとめ

今回は5G対応の格安スマホについて、ご説明しました。格安スマホは日本製よりも海外製が多く、特に中国製品が存在感を放っています。値段は安い物で1~3万円から購入できます。5G対応スマホをお試し感覚で触ってみたい人にとって、おすすめの機種が揃っています。格安で5G通信が体験できるでしょう。

ただしメーカーや機種によっては、一部の機能が利用できないこともあるので、注意してください。また5Gに対応しているエリアも、あらかじめ調べておく必要があります。

利用できる機能や用途をよく確認した上で、乗り換えを検討すると良いでしょう。

 

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