5Gを利用した次世代広告3Ⅾファントムで最先端の集客を

近年、街中でもよく目にするようになったのが電子掲示板や電子公告などの『デジタルサイネージ』と呼ばれる電子看板です。このデジタルサイネージは昨今より、インターネット接続されて遠隔操作のできるタイプやAiカメラを搭載したタイプなど、最新技術を搭載することでさらなる進化を遂げてきています。

デジタルサイネージは一般的に『看板』と同じ役割であるとの認識があるため、パネルなどにコンテンツを放映する形が主流であると思われがちですが、最近では、空間上に広告コンテンツを3Ⅾで映し出す『3Ⅾファントム』などもあります。

そこで本記事では、3Ⅾファントムの活用において、5Gがどのような恩恵をもたらすのか、そして5Gを利用して放映した3Ⅾファントム広告は集客対策としてどのような効果が得られるのかという点について解説していきます。

3Ⅾファントムとは

そもそも、『3Ⅾファントム』とは、株式会社Life is Styleがリリースした、空間上に立体動画を浮かび上がらせることができるデジタルサイネージの一種の電子看板装置です。最近では各種テレビ番組などで取り上げられたことでSNS上などでも話題になりました。3Ⅾと聞くと、一般的に『3Ⅾ眼鏡』をかけるということを思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。しかし、3Ⅾファントムの場合は、サイネージ広告として利用できるものですので、3Ⅾ眼鏡を装着することなく映像が立体的に見える仕組みになっているのです。

3Ⅾであるからか、3Ⅾファントムを利用した広告を街中に設置すると、約3人に1人が振り向くほどの集客効果が得られるといわれています。

5Gと3Ⅾファントムの融合でどのようなメリットがあるのか

このように、3Ⅾファントムは立体映像を眼鏡などの装着をなくして浮かび上がらせることができる装置になるわけですが、いったいこれに5Gを融合させることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

3Ⅾファントムには多大な通信容量が必要

3Ⅾ映像を配信するには、コンテンツのデータ保存しているパソコン等のデバイスから、放映する3Ⅾファントム装置に、データを送り込む必要があります。3Ⅾであることにより、一般的な2Ⅾのデータよりもデータ量が重くなってしまう可能性があり、しっかりと放映できるまでに時間がかかったり、コンテンツの動きがぎこちなくなるケースも出てくるでしょう。

その点、5G通信を利用することで3Ⅾファントムで放映するコンテンツをスムーズに伝送することができるようになります。

高解像度の映像が配信できるようになる

近年、テレビの液晶などでも4Kや8Kの技術を採用したものが広まってきています。 3Ⅾファントムで放映する映像も高画質になれば、大容量の通信を必要としますので、従来のネット―ワーク環境ではうまく操作が行えません。そこに5G通信を活用することで捜査上のストレスも軽減され、さらに高解像度の映像配信が広まっていくことが期待できるでしょう。

Ai搭載でコンテンツの幅を広げることができるようになる

また、5Gの通信技術が向上することにより、Aiの人口知能技術も更に向上するといわれています。現在でもAiカメラを導入したデジタルサイネージがあり、このAiを搭載したデジタルサイネージでは、Aiカメラが認識したターゲットの情報をもとに、ターゲットに最適なコンテンツを放映することができます。

例えば飲食店で、Aiを搭載したデジタルサイネージの前に立った人物が40代くらいの女性であるとAiが認識した場合、40代の女性に人気のメニューを3Ⅾファントムで放映したりすることができるわけです。

更にこうした技術を応用して今後はユーザーとコミュニケーションがとれるデジタルサイネージも実用化されてくるでしょう。3Ⅾ映像とコミュニケーションが取れることで、よりリアリティが増し、話題性も更にあふれるはずです。

5Gと3Ⅾファントムを利用した次世代集客

3Ⅾファントムは5Gを利用することで大容量のコンテンツも瞬時に取得し放映することができるようになったり、Ai技術の進歩を多いに推進するため3Ⅾファントム自体の性能も更に向上したりすることが期待されています。

では、5Gを利用した3Ⅾファントムを広告や集客として利用することはできるのかという点について解説していきましょう。

3Ⅾファントムの広告効果について

2019年3⽉1⽇~31日の1か月間、に3ⅮファントムのPRとして『渋⾕ヒカリエ』のショーウィンドウ4⾯で、3D映像の演出を⾏い、3Ⅾファントムの広告効果を計測した際、振り返って映像または機器を認識・注⽬する通⾏⼈数は約3人に1人という結果になりました。 広告到達率で表すと3Ⅾファントムは29.9%となり、一般的なサイネージより11ポイントも高い結果となっています。

更にそれだけでなく、3Ⅾファントムによる動画がSNS上で拡散されることにより、⼆次的な バイラルマーケティングを起こせる可能性もあるとされています。

5Gと融合することによる動画コンテンツでの集客

更に、5G通信を利用することで動画コンテンツの放映がさらにスムーズになります。静止画では伝えきれない魅力を、動画コンテンツを利用することで、より多くの人の興味をひかせることができるようになるでしょう。

特に、動画は近年さらに注目されてきているもので、SNSを利用した集客でも動画を掲載することでお客の興味を引き立てることができるとされています。YouTubeの動画市場が向上してきているのも、このためだと説明できるのではないでしょうか。

もちろん動画コンテンツのスムーズな放映には5Gが必要になりますので、5Gを利用した3Ⅾファントムでの集客対策は相乗効果を生むことができるといえます。

まとめ

本記事では、5Gを利用した3Ⅾファントムについて解説いたしました。デジタルサイネージは近年街中などで見かける機会が多くなったことで、あまり目に留まりにくくなったということもあるかもしれませんが、3Ⅾファントムは渋谷ヒカリエで行ったウィンドウショーで3人に1人が振り返ったという結果が出ておりますので、話題性や訴求性に富んでいるといえるでしょう。

しかし、3Ⅾファントムの利用には、大容量の通信を必要としますので5Gの利用は今後必須になってくるはずです。5Gは今後多くの業界の様々な場面に活躍の場を広げていくのではないでしょうか。