【徹底比較】ドコモ、au、ソフトバンクの新料金プランを比較紹介!

ドコモ、au、ソフトバンクの携帯大手3社は、オンライン専用でスマホの新料金プランを発表しました。3キャリアとも2021年3月から、提供開始予定となっています。
新料金プランはこれまでの料金プランと比較すると、低価格かつシンプルな体系を実現しました。この機会に新プランへの変更を検討している人も少なくありません。しかしどのキャリアのどのプランに変更すればいいのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、大手3キャリアの新料金プランを徹底比較してみたいと思います。新プランへの変更を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
大手3キャリアの現在の料金プラン
まずは現行の料金プランで、大手3社の特徴と価格を比較してみましょう。
ドコモの特徴
ドコモは月額料金にデータ料金が含まれた5G対応プラン「ギガホ」を提供しています。毎月最大30GBまで通信速度制限なしで利用でき、容量超過後も送受信最大1Mbpsの速度で利用可能です。
1GBあたり1,100円でデータを追加できるので、速度制限によるストレスなく快適に利用できるでしょう。
また1ヶ月あたり60GBまで使える「ギガホ増量キャンペーン2」も実施しています。ファミリー割引や光回線のセット割なども利用できるので、適用することで月額料金を抑えられるでしょう。
月額料金(定期契約なし) | 7,865円 |
ファミリー割引 | -1,100円 |
ドコモ光セット割 | -1,100円 |
dカードお支払い割 | -187円 |
ギガホ割(最大6ヶ月) | -1,100円 |
合計 | 4,378円(7ヶ月目以降は5,478円) |
auの特徴
auは4G/5G向けの料金プラン「使い放題MAX 5G/4G」を提供しています。データ量の上限を気にせず利用できるほか、データ利用量が3GB以下の月は自動的に1,500円 が割引されます。
「家族割プラス」「auスマートバリュー」「au PAY カード お支払い割」などの割引サービスに加え、29歳以下のユーザーは「auワイド学割」も適用できるでしょう。こちらもさまざまなキャンペーンを定期用して、月額料金を抑えられます。
月額料金 | 6,580円 |
家族割プラス | -500円(2人)
-1,000円(3人以上) |
auスマートバリュー | -1,000円 |
au PAY カード お支払い割 | -100円 |
合計 | 4,980円(2人)
4,480円(3人以上) |
3BG以下の場合の合計 | 3,480円(2人)
2,980円(3人以上) |
ソフトバンクの特徴
ソフトバンクは5G/4G対応で、データ最大50GBまで使える大容量プラン「メリハリプラン」を提供しています。対象サービスなら動画・SNSがノーカウントとなるので、動画などを日常的に楽しんでいる人は制限を気にすることなく使用できます。
こちらも家族割や光回線のセット割が適用できます。またデータを月間2GB以上使うのであれば、50GBまではいくら使っても定額制の6,500円です。しかし2GB以内なら、自動的に1,500円の割引が適用されるでしょう。
月額料金 | 8,480円 |
みんな家族割+(4人) | -2,000円 |
おうち割光セット | -1,000円 |
半年おトク割(6ヶ月) | -1,000円 |
5G1年おトクキャンペーン(1年間) | -1,000円 |
合計 | 3,480円(6ヶ月まで)
4,480円(8ヶ月目以降) 5,480円(14ヶ月目以降) |
大手3キャリアの新料金プランの内容は?
ドコモ、au、ソフトバンクはオンライン専用の低価格プラン「ahamo(アハモ)」「povo(ポヴォ)」「LINEMO(ラインモ)」を発表しました。どの新プランも2021年3月から順次提供が開始します。
3つのプランは以下の点が共通しています。
・オンライン専用
・メインブランドと同質のネットワーク
・メインブランドと同じ利用エリア
共通している部分も多ですが、細かい部分では違いや注意点があります。それぞれの新プランの内容について、改めて確認してみましょう。
ドコモの「ahamo」
「ahamo」は月額2,700円で、月間データ量が20GBの新プランです。もし20GBを超過してしまった場合には、1GBにつき+550円でデータの追加が可能です。
ドコモユーザーの場合は、のりかえ(MNP)ではなくプラン変更扱いで移行可能となっています。基本料金内には1回5分までの通話し放題が含まれており、+1,000円すると24時間通話し放題のオプションに加入できます。
プラン名 | ahamo |
月額料金 | 2,700円 |
データ通信量 | 20GB |
通話料・通話オプション(国内) | ・20円/30秒
・5分以内の通話かけ放題(無料) ・かけ放題(月1,000円) |
開始時期 | 2021年3月26日 |
auの「povo」
「povo」月額は2,480円で、月間20GBまでのデータ通信が行えるauの新プランです。月額500円のオプションに加入することで、1回5分以内の通話がかけ放題となります。
auとUQ mobileユーザーの場合、「povo」への移行はのりかえ(MNP)という扱いになりますが、MNP手続きの各種手数料は発生しません。
「povo」は必要に応じてオプションを追加できる「トッピング方式」を用意しています。トッピング方式により、通話かけ放題以外のも「データ使い放題24時」など好きなオプションが追加できるでしょう。
プラン名 | povo |
月額料金 | 2,480円 |
データ通信量 | 20GB |
通話料・通話オプション(国内) | ・20円/30秒
・5分以内の通話かけ放題(月500円) ・かけ放題(月1,500円) |
開始時期 | 2021年3月23日 |
ソフトバンクの「LINEMO」
ソフトバンクの「LINEMO」は、月額2,480円でデータ量20GBまで使える料金プランで、「LINEモバイル」を吸収する形で誕生しました.
「LINEMO」ならトープアプリ「LINE」が通信量ノーカウントで利用でき、実質使い放題となります。LINEをよく使う人におすすめのプランと言えるでしょう。
1回5分以内の通話かけ放題は、月額500円のオプション加入で可能となります。ソフトバンクおよびY!mobileユーザーからの移行は、のりかえ(MNP)となります。この場合、通常発生するMNP手数料などは一切発生しないので安心してください。
プラン名 | LINEMO |
月額料金 | 2,480円 |
データ通信量 | 20GB |
通話料・通話オプション(国内) | ・20円/30秒
・5分以内の通話かけ放題(月500円) ・かけ放題(月1,500円) |
開始時期 | 2021年3月17日 |
新料金プランがおすすめなのはこんな人!
3キャリアが発生した新料金プランは、低価格でデータ量20GBという部分で共通しています。しかし細かい違いがあるので、どのブランドにどんな人がおすすめなのか、確認していきましょう。
「ahamo」がおすすめな人
「ahamo」は、82カ国の国際ローミングが追加料金なしで利用できるのが大きな特徴です。
そのため海外での利用が多い人におすすめです。
回線はドコモと同じ品質・同じエリアが利用できるので、ドコモ網を低コストで使いたい人におすすめと言えるでしょう。
またドコモユーザーはahamoへの移行に際して、プラン変更扱いとなるのでMNP手続きを行う必要がありません。面倒な手続きを省いて新料金プランに変更したいドコモユーザーにおすすめです。
「povo」がおすすめな人
「povo」は音声通話をあまり使わない人におすすめです。
「povo」は「トッピング」という独自のオプション追加方法を用意しています。これにより音声かけ放題が別になっていますが、その分ahamoと比べても月額料金が安く設定されています。
またデータ使い放題など、使用状況に合わせてお好きなオプションを追加することも可能です。将来的には動画やSNSの使い放題といった構想も語られており、自分好みのプランが作れるでしょう。
「LINEMO」がおすすめな人
「LINEMO」がはLINEをよく利用する人におすすめです。
「LINEMO」ならLINEの通信がカウントフリーになる上になります。カウントフリー対象のサービスは以下の通りです。
・LINEトーク
・LINE通話
・LINEビデオ通話
さらにLINEスタンプ使い放題といった特典も受けられます。通話オプションは月額550円で加入できるようになっているので、普段音声通話をしない人は費用を抑えて利用できるでしょう。
新料金プランの注意点
「ahamo」「povo」「LINEMO」は魅力的な新料金プランですが、いくつか注意点があります。以下のような点に注意して加入を検討してください。
取扱はオンラインのみ
各社が示した新ブランド、新プランはオンライン専用となっています。契約の申し込み、オプションサービスの変更、解約手続きなど、すべてオンラインで行わなければなりません。
機種変更の場合でも、店頭手続きならショップスタッフが新しいSIMカードに変更したり、初期設定をお任せしたりできました。しかしオンライン専用になることで、開通手続きなどは自分で行うことになります。
こうした手続きをしたことがない、あるいは苦手なユーザーは慎重に検討する必要があるでしょう。
電話サポートも利用できない
「ahamo」「povo」「LINEMO」はオンライン専用ブランドなので、各社の電話サポート窓口に対応しておりません。トラブルが起きた場合には、チャットでの相談・サポートがメインになるでしょう。
現時点では、各社のチャットサポート体制などが未知数となっています。これまでの店頭や電話窓口のような、行き届いたサポートが受けられない可能性も考えておきましょう。
キャリアメールが使えない
「ahamo」「povo」「LINEMO」はキャリアメールが使用できません。
キャリアメールとは、「@docomo.ne.jp」「@au.com」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」「@i.softbank.jp」といったメールアドレスです。普段はあまりキャリアメールを使わない人も、意外な落とし穴があるので注意が必要です。
たとえばディズニー公式オンラインサービス「ディズニーアカウント」にキャリアメールで登録している場合。キャリアメールを登録した状態でahamo、povo、LINEMOにプラン変更を行った場合、ディズニーからのメールを受け取れなくなってしまいます。
また登録メールアドレスを変更するためには、現在登録中のメールアドレスでパスコードを受信する必要があります。そのためahamoなどへの乗り換え後、メールアドレスの変更ができなくなる可能性があります。
新ブランドを契約する前に、ディズニーアカウントの登録メールアドレスを変更しておきましょう。
同様の内容は、任天堂からも呼びかけられています。他にもキャリアメールでアカウント登録しているサービスがあれば、プラン変更前にメールアドレスを変更しておいてください。
新料金プランへの乗り換え方法
各社の新料金プランへののりかえ方法を紹介します。
「ahamo」の乗り換え方
ドコモユーザーの方は、のりかえ(MNP)ではなくプラン変更扱いで移行できます。ahamoにプラン変更する際には、事前に以下の登録・変更を済ませておくとスムーズになるでしょう。
・各種サービスの発行・入会
・支払い情報の確認
・契約中サービスの確認
契約変更はオンラインで行えるので、dアカウントにログインしてから契約変更に進んでください。申し込み完了後は、初期設定を行う必要があります。利用状況の確認などは、ahamoのアプリで閲覧できます。
ドコモを契約していない方の場合は、MNP(のりかえ)手続きを行うことになります。現在契約中のキャリアで「MNP取得番号」を発行・取得してから、オンラインでahamoの契約手続きを行います。
dアカウントを取得してから、申し込み手続きを行いましょう。契約が完了したら、初期設定や利用開始設定を行ってください。
「povo」の乗り換え方
auとUQ mobileから「povo」に移行する場合は、のりかえ(MNP)扱いとなります。ただしMNP手続きの各種手数料はかかりません。auまたはUQ mobileでMNP番号を取得して、オンラインでMNP手続きを行いましょう。
au以外のキャリアから乗り換える場合には、契約中のキャリアでMNP手続きを行ってください。auオンラインショップで手続きする場合、MNP予約番号の有効期限が10日以上ある必要があります。
povoの申し込み方法や申し込みの専用サイトについては、現時点では詳細なアナウンスがありません。詳細が分かり次第このページに追記していきます。
「LINEMO」の乗り換え方
ソフトバンク、ワイモバイルからLINEMOに移行する場合も、のりかえ(MNP)扱いとなります。こちらもMNP手続きの際に各種手数料が発生しません。のりかえの際には、以下の手順で行ってください
<のりかえ手順>
①LINEMOで利用するスマホを用意する。端末にSIMロックがかかっている場合は、SIMロックを解除する。
②SIMカード/eSIMどちらで申し込むかを決める。
③他社からの乗り換えの場合、電話番号を引き継ぐかを決める。引き継ぐ場合、契約中の携帯電話会社からMNP予約番号を取得する。
※ソフトバンク・ワイモバイルからのりかえの場合、ネットワーク暗証番号(4桁)を用意しておく。
④本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)を用意する。
⑤オンラインで申し込み手続きを行う。
⑥申し込み完了、お知らせメールが送信され、最短2営業日でSIMカードが発送される。
⑦各種利用開始設定を行う。
まとめ
今回は「ahamo」「povo」「LINEMO」の3プランを比較・紹介しました。
いよいよ3月から携帯大手3社の低価格新料金プランの提供が開始します。新生活が始まるタイミングに合わせて、のりかえを検討している人も多いかと思われます。
月間20GBの低価格帯料金プランという点は共通していますが、細かなサービスやのりかえ方法が異なります。
たとえば「ahamo」はプラン変更扱いですが、「povo」「LINEMO」はMNP扱いになります。「LINEMO」はLINEが実質使い放題になるので、利用頻度が多い人のメリットが大きくなるでしょう。
注意点としてはオンライン専用ブランドなので、各種手続きは自ら行わなければなりません。キャリアメールも利用できなくなります。キャリアメールでアカウント設定などを行っている場合、プラン変更前に登録アドレスを変更しておきましょう。
今回紹介したメリット・デメリットを踏まえた上で、のりかえの検討や手続きを行ってください。